粘度結果

粘度結果は、結果ファイル記録時の樹脂粘度を示します。

材料の粘度とは、圧力下にある材料の流動性を示す指標です。この結果は、次のメッシュ タイプで生成されます。
および次を含む解析順序:
注: 熱硬化プロセスの場合、粘度の結果を使用できるのは、リアクティブ成形プロセスや半導体封止成形プロセスの圧縮性解析順序に対してのみです。アンダーフィルまたは RTM には結果を使用できません。

粘度結果は、さまざまな時間に異なる層において記録されたプロファイル結果です。この結果の最大値は 1.0e7 です。

重要: この結果を作成するには、プロファイル結果数にゼロより大きい値を設定していることを確認します。設定を確認するには、 ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [プロセス設定])をクリックし、[アドバンス オプション])をクリックします。[ソルバー パラメータ]に関連する[編集]をクリックし、[中間出力]タブを選択して、充填過程と保圧過程の両方のプロファイル結果が 0 (ゼロ)より大きいことを確認します。
注: 圧縮タイプ成形プロセスでは、この結果は既定の設定として変形メッシュ上にプロットして表示されます。この既定の設定では、タイム ステップをクリックして、樹脂が成形品の形状に圧縮されていく様子を確認できます。この設定をオフにして成形品の結果のみを表示するには結果を右クリックし、[プロパティ]を選択し、[変形後メッシュに表示]をオフにします。

この結果の使用法

樹脂粘度は、温度およびせん断速度に依存します。一般的に、樹脂の温度が上がり、せん断速度が速くなるほど、粘度は低下し、加圧状態で材料は高い流動性を示すようになります。この結果は、キャビティの溶融(転移温度以上)部分全体の粘度分布から計算されます。

3D 充填解析の場合、粘度はモデルを構成するすべての各四面体要素またはノードについて計算します。プログラムで計算する値は、四面体要素(ノード)の実際の粘度値です。これらの値は、実際の射出成形シナリオに沿ったものとなっています。3D 粘度結果では、ソリッド モデルのノードごとに実際の値を算出するので、高速アルゴリズムや有限差分アルゴリズムより正確です。

マイクロセルラー解析では、ガスの気泡が存在するかどうかに応じて、樹脂の粘度が変化します。ガスの射出後は粘度が低下します。時間の経過に伴ってガス濃度が変化するため、樹脂の粘度が変化します。この結果を使用することで、ガス濃度と気泡の成長が樹脂の粘度に与える影響を示すことができます。

注: ソリッド モデル全体を通して粘度結果を表示するには、切断平面ツールを使用します。

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