ジョブ マネージャのパフォーマンスの最適化

Autodesk Moldflow Insightで解析を開始すると、ジョブ マネージャはプロジェクト フォルダから、ジョブを実行するジョブ サーバーの一時フォルダ設定で指定されたフォルダにスタディ ファイルをコピーします。

選択したジョブサーバーの解析が完了すると、結果がプロジェクト フォルダにコピーされます。プログラムが実行されていないときに、Autodesk Moldflow Insight を終了して解析を完了した場合は、Autodesk Moldflow Insight を再び開くまで、結果はコピーされません。

ジョブ マネージャに関連する問題が発生した場合は、次の推奨事項を検討してください。

• ジョブ マネージャに関連する問題は、一般に、一時フォルダに十分なディスク領域がないことが原因となります。使用されるディスク領域は、次に示す複数の要因によって決まります。
  • 同時に実行されているジョブの数
  • 特定の解析タイプによって生成される中間ファイルおよび一時ファイルのサイズ。冷却解析では特に、解析中に大量の一時ディスク領域が必要になります(複雑なモデルの場合は 1 GB 超など)。
  • 一時フォルダ内のファイルをパージする頻度。ジョブ サーバー ノードのプロパティにアクセスすると([解析] > [ジョブ マネージャ]、ジョブ サーバー ノードを右クリック([ローカル ホスト]が現在のコンピュータ)、[プロパティ]を選択)、[次の日数より古い一時ファイルの削除]設定が表示されます。 既定の設定は[7d](7 日)です。多数のシミュレーションを実行している場合に、一時フォルダのパージ頻度を高めるには、必要に応じてこの値を小さくします。
• 常に、ローカルホスト ジョブ サーバーの一時フォルダをローカル ディスクのフォルダに設定してください。 大量のデータをネットワーク経由で書き込む必要がある場合は、Autodesk Moldflow Insight のパフォーマンスが大幅に低下します。パフォーマンスを最適化するために、高速アクセス可能なディスクを使用する必要があります。上記手順に従ってジョブ サーバー ノードのプロパティを表示すると、一時ファイルの場所を確認できます。一時ファイルの位置を変更する必要がある場合は、現在のコンピュータが動作しているプラットフォームの 『インストール ガイド 』 を参照してください。
• 同じコンピュータで複数の Autodesk Moldflow Insight リリースのジョブを実行している場合は、アプリケーションごとに異なる一時フォルダを指定することを強くお勧めします。 たとえば、Autodesk Moldflow Insight 2015 および Autodesk Moldflow Insight 2016 でジョブを実行している場合は、ジョブ サーバーの一時フォルダを C:¥ASMI 2015 Temporary Files および C:¥AMI 2016 Temporary Files に設定する必要があります。
• ジョブ サーバーの一時フォルダ内のファイル ami2016.sta を確認します。 このファイルには、ジョブ マネージャで管理されているシミュレーション ジョブが示されています。各エントリで、ジョブの開始元のホスト名、プロジェクト フォルダ、およびジョブ サーバーの一時フォルダが指定されています。
  注: 必要に応じて、ファイル ami2016.sta に示されたこの情報を使用して、解析が実行された一時フォルダから元のプロジェクト フォルダに結果を手動でコピーすることができます。