リタデーション (光入射方向 +/- Z) 結果

リタデーション(光入射方向)結果は、結果の中で名前の付いている方向から、光が成形品を透過する際の、水平偏光の位相と垂直偏光の位相の絶対座標の違いが(波長として)表示されます。

この結果は 3D 反り解析の終了時に作成されます。

注: この結果は、プロセス設定ウィザード[充填+保圧]ページの[材料データに光学特性がある場合は複屈折解析]チェックボックスが選択され、測定された光学特性を持つ材料を選択している場合にのみ生成されます。

この結果の使用法

リタデーションは、水平方向の偏光と垂直方向の偏光が、成形品を通過することによってどれだけ脱調状態になるかを示します。これが重要になるのは、光が初めから偏光していた場合、または光を偏光させる別の光学要素を光が通過した場合です。その場合、透過光の明るさにばらつきが生じたり、色付きの帯が表示される場合があります。

"水平""垂直"の意味は、光源の向きによって異なります。これらは相互に直交性のある偏光の平面であり、その交差には、成形品の各場所に対して、入射光ビームが含まれています。表示されている値は、位相差を最大化する平面に対するもので、これは最悪のケースです。

この結果が意味を持つのは、成形品の中で、光源に面していない側だけです。成形品の光源に面している側には、位相シフトが存在しないため、結果は生成されません。

ヒント: プロット プロパティを使用してスケールを下げ、仕様を満たさない領域だけを表示するようにします。これを行うには、下限値を 成形品の指定最大許容値に設定します。

確認事項

値が入射光波長の 0.25 よりも大きい場合は、透過光の偏光に大きな影響を与えます。成形品で光学的に重要な部分では、許容値を 波長の 0.1 以下にすることをお勧めします。