2016 Subscription Advantage Pack (SAP)リリースは、現在 Subscription をご契約の Autodesk® Nastran® In-CAD をご使用のお客様にご提供しています。このリリースでは、元の 2016 リリースに対する多数の新機能および強化機能が提供されます。
このセクションでは、Autodesk® Nastran® In-CAD 2016 Subscription Advantage Pack (SAP)で導入された新機能について説明します。また、強化された既存の機能については、変更内容が注記として記載されています。したがって、これらの注記は、元の 2016 リリース(2015 年 4 月)に基づく Nastran In-CAD 2016 ヘルプの本文の該当箇所の記述よりも優先されます。
2016 SAP リリースのインストール方法に関する情報については、「インストールの補足情報」を参照してください。
2016 SAP リリースで使用可能な新機能と強化された機能の詳細については、『ユーザ ガイド』ドキュメントをダウンロードしてください。
ユーザ インタフェース
- Autodesk Nastran In-CAD は、Autodesk Inventor と同じレイアウトのマーキング メニューをサポートするようになりました。In-CAD マーキング メニューは、Autodesk Inventor と同様に、コマンドを追加および除去することにより、およびボタンの位置を変更することによりカスタマイズすることができます。
- ツールバー は、Autodesk Inventor と同様に、任意の図形(スケッチ、エッジ、サーフェスなど)を選択しているときに、キャンバスで使用できるようになりました。このツールバーを使用することにより、新しい荷重、拘束、メッシュ コントロールを直ちに定義することができ、適切なダイアログ ボックスが自動的に表示されます。
- Autodesk Nastran リボン バーのコマンドの拡張ツールチップが使用できるようになりました。これらのツールチップは、Autodesk Inventor と同様に、簡単な説明やイメージが表示され、[F1]によって In-CAD の主要機能のオンライン ヘルプが有効になります。
- Autodesk Nastran In-CAD 環境の個別のコマンド マネージャは、Inventor リボン バー コマンドに対する Autodesk Nastran In-CAD と同様に、SolidWorks で使用できるようになりました。
CAD
- Autodesk Inventor のCAD 詳細が、Autodesk Nastran モデル ツリーに表示されるようになりました。これは、アセンブリまたはサブアセンブリからパーツを隠すような CAD 機能を使用しての作業に役立ちます。
- Autodesk Inventor のビュー リプレゼンテーションが Autodesk Nastran In-CAD でサポートされるようになり、パフォーマンスが向上しました。これにより、データがメモリに保持されている間のグラフィックス プロセッサ(GPU)の負荷が軽減されます。データがロードされた状態のため、作業時間が改善されます。この処理は、特定のビューには必要のないコンポーネントの表示をオフにします。[解析]ダイアログ ボックスに[モデルの状態]タブが追加されました。これにより、シミュレーションで使用するアセンブリ リプレゼンテーションを指定できるようになります。リプレゼンテーションをパーツ ドキュメントに関連付けることができないため、この機能はパーツには使用できません。次の 2 種類のビュー リプレゼンテーションが使用可能です。
- [デザイン ビュー]ドロップダウン メニュー。これには、Inventor で作成したデザイン ビュー リプレゼンテーションが一覧表示されます。これらのビューでは、特定のビューや解析に必要でない場合、一部のアセンブリ コンポーネントは表示されません。
- [詳細レベル](LOD)ドロップダウン メニュー。これには Inventor で作成した LOD リプレゼンテーションが一覧表示されます。これらのビューでは、不必要なコンポーネントが省略されるか、アセンブリ パーツが単一のパーツ リプレゼンテーションに置き換えられて、メモリの使用量が抑えられるとともに、モデリング環境が単純化されます。リプレゼンテーションに名前を付けて保存し、モデリング タスク時にアクティブ化するか、図面、プレゼンテーション、派生アセンブリを作成する場合に選択します。パーツの数を減らした LOD を使用したアセンブリから作成した派生パーツは、代替 LOD から作成したものと同じアセンブリで使用することができます。簡略化した代替では、省略のみの場合よりも多くのメモリが節約されます。代替 LOD がアクティブの場合、すべてのコンポーネントが省略され、ブラウザに表示されません。
荷重
- モデルに軸受荷重を適用できるようになりました。軸受荷重は、円柱状サーフェスにのみ適用することができます。サーフェスは、360 度の完全円柱にする必要はなく、円柱の一部でもかまいません。加えて、サーフェスは、CAD ベースのモデルまたは手動作成の構造メッシュに属することができます。軸受荷重は、シャフトと軸受またはブッシュ間の接触領域で発生する一般的な圧縮荷重の分布を表します。
衝撃解析
- [自動衝撃解析]ダイアログ ボックスは、[解析]ダイアログ ボックスの解析タイプとして設定できるようになりました。以前は、ブラウザに移動して[解析]を右クリックし、[衝撃解析を実行]および[衝撃解析設定]を選択する必要がありました。
結果
- [XY プロット]ダイアログを使用することにより、選択したそれぞれのラジオ ボタン(たとえば、節点または要素)に基づく節点および要素出力データ特有の結果ベクトルを選択できるようになりました。
- キャンバスの最小/最大マーカーが、白の背景と黒の境界になりました。マーカーの内部の文字が黒になり、マーカーが青の背景に赤だったときに比べて、見やすくなりました。
- [断面図]または[パーツ ビュー]オプションを有効にした場合、グローバル モデルと部分モデルの両方に対して、最小/最大マーカーを表示することができます。たとえば、[断面図]または[パーツ ビュー]を有効にして最小/最大マーカーの[グローバル値]ボタンを選択した場合、キャンバスのマーカーには、完全モデルの最小/最大の結果が表示されます。しかし、最小/最大マーカーの[表示ビュー値]を選択した場合は、表示されているモデルのみの最小/最大結果がマーカーに表示されます。
パフォーマンス
- 大きなモデルを開いて Autodesk Nastran 環境に入っても、非常に高速になりました。In-CAD と CAD モデル ツリー環境の切り替えも高速に行われます。このパフォーマンス改善のメリットを受けるには、2016 SAP で In-CAD 2016 および 2016 修正プログラムの旧式データベース モデルを開き、2016 SAP で保存することをお勧めします。
- [荷重]および[拘束]ダイアログ ボックスに[プレビュー]チェック ボックスが追加され、大きいモデル内の複数の面またはエッジに定義された荷重および拘束を編集するときのパフォーマンスが向上しました。既定では、このオプションはオフです。荷重および拘束の記号を動的に更新するには、このオプションをオンにする必要があります。
その他
- Autodesk Inventor で作成した材料が In-CAD にポストされるようになりました。最初に In-CAD 環境に入ったとき、Inventor パーツに対応する材料がブラウザ内に生成され、統合されます(たとえば、アセンブリが同じ材料を共有するいくつかのパーツから構成されている場合、1 つの材料ノードのみがブラウザに作成されます)CAD パーツに対応するプロパティを作成する必要があり、次にそれらをパーツに割り当てます。Autodesk Inventor の材料データベースが自動的にロードされるようになりました。[材料データベース]ダイアログには、異なるカスタム材料の参照を可能にする[荷重データベース]ボタンがあります。ハード ドライブから別の xml/sldmat ファイルを選択して、それらの材料をロードすることができます。
- Inventor 構造解析からFEA の詳細(荷重、拘束、表面接触、材料、解析設定)を読み込むことができるようになりました。
- [複製]コマンドを使用して、ブラウザの解析またはサブケースを簡単に複製できるようになりました。解析またはサブケース内で定義されているすべての FEA フィーチャが複製されます。以前は、解析またはサブケース セットの複製を作成するには、[解析]または[サブケース]ノードを右クリックし、[コピー]を選択した後、ブラウザの[アセンブリ]レベルに貼り付ける必要がありました。
- グループ編集機能を使用することにより、同時に複数の表面接触を選択して編集できるようになりました。必要な共通のプロパティを変更し、その変更を選択したすべての接触に適用することができます。この方法では、モデルにさらに接触が定義されていても、それぞれを編集する必要はありません。
- Nastran In-CAD は、Autodesk Inventor と同様に、[薄いボディ を検索]コマンドを使用して薄いソリッド ボディを自動的に検索し、後で 2D プレート要素を使用してメッシュできる中間サーフェスを作成できるようになりました。ソリッドは厚さが均一でなければならず、長さと厚さの比が 20 以上でなければなりません。中間サーフェスの新しい物理プロパティは、ソリッド ボディの厚さの半分を使用して作成されます。この厚さは、必要に応じて後で修正することができます。新しいオフセット機能を使用することにより、選択した中間サーフェスを、指定したオフセット距離を使用してオフセットすることができます。
注: いくつかのコメンド名が変更されました。そのため、このオンライン ヘルプのチュートリアルの説明は、2016 SAP リリースと 2016 リリースとでは若干異なる可能性があります。以下に、Autodesk Nastran リボン バーの最も重要な変更点を示します。
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[モデルから インポート]ボタンが[プロパティ]パネルから除去されました。
- [メッシュ]パネルの[グローバル]ボタンは、[メッシュ設定]という名前に変更されました。
- [メッシュ]パネルの[すべて更新]ボタンは、[メッシュを生成]という名前に変更されました。
- [結果]パネルの[ロード]ボタンは、[結果をロード]という名前に変更されました。
- [表示]パネルの[すべてのボディの表示]パネルは、[すべてのボディを表示]という名前に変更されました。