Curve クラスには曲線で作業する際に便利なメソッドが用意されています。
解析に便利なメソッドの他に、Curve クラスには曲線を変更したり、基本的な情報を取得したりするためのプロパティやメソッドがあります。
MakeBound()メソッドを使用すると、曲線の境界を変更したり、まだ境界を作成していない曲線に境界を作成したりできます。MakeUnbound()は曲線を境界なしにします。両方のメソッドともに、曲線に読み取り専用のマークが付いていると(Revit から直接抽出されたもの、または収集/集計されたものの場合)、このメソッドを呼び出すと、オブジェクトが変更され、元の曲線から切断されたコピーを持つようになります。変更しても元の曲線や曲線を提供するオブジェクトは影響を受けません。
Curve は GeometryObject から読み取り専用の GraphicsStyleId プロパティを継承します。これは、Curve に割り当てられている GraphicsStyle の ElementId を提供します。Curve.SetGraphicsStyleId()メソッドを使用すると、Curve の GraphicsStyle ID を設定できます。Revit API の多くのメソッドは、この曲線に関連付けられているグラフィックス スタイルを使用しません。たとえば、要素のスケッチの一部として使用される曲線はこのプロパティを読み取りません。関連するカテゴリからグラフィックス プロパティを継承するため、新しく作成された曲線要素もこの値を使用しません。
Curve には長さに関連する 2 つのプロパティがあります。Length プロパティは正確な曲線の長さを返します。Length プロパティは、解析または数値積分法を使用して、曲線の長さを計算します。線分や円弧のパフォーマンスには影響を与えません。より速く近似化するためには、ApproximateLength プロパティによって曲線の長さが素早く求められますが、場合によっては 2 倍の誤差が生じることがあります。線分と円弧の場合はこの計算が正確に実行されます。