[エネルギー設定]ダイアログのこれらのパラメータがエネルギー解析モデルの設定にどのように役立つか、さらにそれらが精度や処理時間にどのような影響を与えるかを説明します。
エネルギー解析の実行を準備するときは、[エネルギー設定]ダイアログでパラメータを設定します。[解析用スペース解像度]パラメータと[解析用サーフェス解像度]パラメータは、エネルギー解析モデルを生成するアルゴリズムで使用される重要な情報を提供します。
[エネルギー設定]ダイアログを開くには、[解析]タブ[エネルギー解析]パネル
(エネルギー設定)をクリックします。
これらのパラメータは、[建物要素を使用]、[コンセプト マスを使用]、[コンセプト マスと建物要素を使用]のどの解析モードを使用して実行するエネルギー解析にも適用されます。
[解析用スペース解像度]パラメータと[解析用サーフェス解像度]パラメータの既定値は、エネルギー モデルの精度と大部分の Revit モデルの処理時間との最適なバランスを考慮して決められたものです。ただし、Revit モデルのサイズ、複雑さ、品質はさまざまで大きく異なることもあるため、精度の向上や処理時間の短縮を目的として、これらのパラメータを修正すると効果がある場合もあります。
これは、エネルギー モデルの精度と処理時間に影響を与える主要なパラメータです。この値は、エネルギー モデル スペースの識別で無視される Revit 要素間の最小ギャップ距離を設定します。
[解析用スペース解像度]パラメータの場合:
エネルギー モデル スペースの識別で無視される Revit 要素間の最大距離は、解析用スペース解像度設定の 2 倍です。
この概念は次のように表すことができます。
寸法 X のギャップで内部スペースを区切る 2 面壁の平面図ビュー
解析用スペース解像度 = 18 インチ (457.2 mm)の場合、
このパラメータは、アルゴリズムの機能を活用して、個別の解析サーフェスを探します。このパラメータは、エネルギー モデルに含めるサーフェスの最小寸法よりも小さい必要があります。
[解析用サーフェス解像度]パラメータの場合:
この概念は次のように表すことができます。
寸法の断面を持つ壁の平面図ビュー
解析用サーフェス解像度 = 12 インチ (304.8 mm)の場合、
[解析用スペース解像度]と[解析用サーフェス解像度]の値を小さくすると、エネルギー モデルを作成するために必要な処理時間が大幅に長くなります。
これらのパラメータの値を大きくすると、エネルギー モデルの作成に必要な処理時間が大幅に短くなります。
これらの値を小さくしても、必ずしもエネルギー モデルの精度が上がるわけではありません。たとえば、[解析用スペース解像度]の値を小さくすると、Revit 要素間に小さなギャップを生じさせ、エネルギー モデルから一部のスペースが除外されてしまいます。これらのパラメータがどのように動作するのかを理解するには、異なるモデルでさまざまな値を試します。