正確な冷暖房負荷解析を作成するには、内部および外部の部屋の境界コンポーネントが正しく識別される必要があります。可能な場合は常に、空洞、EV シャフト、設備用シャフト内にスペース コンポーネントを配置してください。ただし、一部のエリアは小さすぎてスペースを配置できません。
この場合は、2 つの方法のいずれかを使用して、これらの小さいスペースの容積に対応できます。
- 別のスペースに隣接する壁の部屋境界パラメータをクリアします。これにより、小さなエリアの容積は、より大きい隣接エリアの容積に含まれます。
- エリアを狭小スペースとして扱うように、[狭小スペースの許容差]を変更します。これにより、モデル内の狭小スペースの許容差内のすべてのエリア容積が、隣接するエリアの容積に自動的に含まれます。
これらの小さいエリアのサイズと形によって、容積への対応方法が決定します。
部屋の境界パラメータをクリアする
- スペースと小さいエリアの間の壁を右クリックし、コンテキスト メニューから[プロパティ]をクリックします。
- プロパティ パレットの[拘束]で、[部屋の境界]をオフにします。
- [OK]をクリックします。
隣接するスペースのシェーディングは両方のエリアを塗りつぶし、空洞や EV シャフト、設備用シャフトの容積は自動的に隣接するスペースに含まれます。
- モデル内の同様のエリアに対して、部屋の境界パラメータのクリアを繰り返します。 注: リンク モデルを操作するときは、リンク モデルで部屋の境界パラメータをクリアする必要があります。
エリアを狭小スペースとして扱う
- [小さい隙間のスペースの許容差]を調整する前に、狭小スペースの説明を確認します。
モデル全体に[狭小スペースの許容差]を適用するよりも、特定のスペースの部屋の境界パラメータをクリアするほうが、多くの場合安全です。
- [注釈]タブ
[寸法]パネル 
[長さ寸法]をクリックし、隙間を囲む部屋の境界となる壁の中心線間の距離を決定します。 
- [管理]タブ [設定]パネル
をクリックします。 - プロパティ パレットの[エネルギー解析]で、[編集]をクリックします。
- [エネルギー設定]ダイアログで、壁の中心線の間の距離と等しい、またはそれより大きい[狭小スペースの許容差]を指定します。
上の図は、負荷分析の準備ができたモデルを示しています。左側に平面図、右側に[冷暖房負荷]ダイアログで作成した解析モデルが示されています。スペースは、モデルの下部の開口部に配置されたインプレイス コンポーネントを含め、すべての対称エリアと非対称エリアに対して配置されました。スペース(一番左)は、外側の壁の左にスペースがないため、狭小スペースではありません。このエリアと隣接するスペースを分割する壁の部屋境界パラメータがクリアされました。プロジェクトの下部中央にある曲線状のエリアと小さな長方形エリアを分割する壁の部屋境界パラメータもクリアされました。部屋の境界パラメータがクリアされると、これらのエリアのシェーディングは隣接ペースの一部として表示されます。狭小スペースは、平面図ビューではシェーディングされずに表示されます。ただし、狭小スペースは解析モデル([冷暖房負荷]ダイアログ内)では表示され、冷暖房負荷解析中に計算されます。