煙の可視性は Autodesk® CFD による流れの計算結果から導出されるため、解析を実行する前または完了した後のどちらでも有効にできます。
解析に関する基本的な考慮事項
流れ
- スカラー境界条件(値 = 1)を割り当て、発火の位置(煙発生源)を指定します。火の場所には、ソリッドサーフェスと壁面サーフェスのいずれも指定できます。スカラー値は、解析領域全体での燃焼生成物の質量濃度を表します。
- 他の境界条件、材料、メッシュ分布等を設定します。
- 実行ダイアログの物理現象タブでアドバンストボタンをクリックし、一般スカラーを有効にします。拡散係数には 0 以外の値を指定します。
- 煙の可視性に関する多くの解析では、自然対流により、少なくとも一部で空気の動きが発生します。材料特性が温度に依存して変化するように設定するには、[依存性]ダイアログで[可変]を選択します。
熱
- すべての流入口の空気温度を指定します。これは必須です。
- 照明、電子機器、装置の既知の発熱量境界条件を指定します。シミュレーションで解析する構成部品の温度は指定しないでください。
- 外側サーフェスへの熱伝導率を(必要に応じて)指定し、周囲環境への熱伝達をシミュレーションします(熱伝達境界条件が適用されていない外部壁面サーフェスは完全に断熱されているものとみなされます)。
[実行]ダイアログで、[流れの計算]と[伝熱計算]の両方を有効にします。
解析を実行する前に煙の可視性を有効にするには:
- [実行]ダイアログの[コントロール]タブで、[出力結果オプション]ボタンをクリックします。
- [煙の可視性]チェック ボックスをオンにします。
- 環境の特性を定義するには、[煙の可視性]チェック ボックスの横にある[パラメータ]ボタンをクリックします。
解析の完了後に煙の可視性を有効にするには:
- 前述の手順に従って、煙の可視性の結果量のオプションを有効にします。
- [実行]ダイアログの[コントロール]タブで、[次から継続]フィールドの値を前回の反復計算時のままにしておきます。
- [収束計算数]を 0 に設定し、[実行]をクリックします。
解析が始まったように見えますが、これ以上反復計算の解析は行われません。煙の可視性の解析結果が計算された後に、表示できるようになります。