流体力による周回運動は駆動力、抵抗力、トルクの影響を受けます。
解析モデルに、そのような力の原因を取り込む必要なく、ユーザーの指定した方法に従い、物体をその移動方向や回転方向に加速あるいは減速させる。
このセクションのいくつかの箇所では、物体の回転方向について説明します。これは、モーションタスクダイアログで指定される方向です。
注: 解析実行前には、真の流れによる運動の方向がわかっているわけではない。 従って、この方向は、実際には正方向の基準方向として使用される。このため、駆動トルクと抵抗トルクはこの方向に対して相対的な値となります。
モーション エディタを開くには:
- モーションクイック編集ダイアログで、種類を周回に設定します。(周回運動と回転運動の両方に流体力による運動を選択すると、どちらの種類も流体力による運動となります)。
-
モーションを編集の行で編集...をクリックします。
流体力による周回運動を定義するには
- 必要なプロパティボタン(初期速度、駆動力、抵抗力)をクリックし、それぞれの周回運動プロパティを設定します。(物性値の指定は必須ではありません)。
- それぞれのプロパティについて、変化方法を指定します。
- 適切な値を入力します。
- 適用ボタンをクリックします。
- 回転運動物性値に対しても同じ手順を繰り返します。
- 全ての情報を入力したら、OKボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
周回運動を定義するため、力(トルクの代わりに)が使用されていることに注意する必要がある。これは、周回運動が実際に移動運動であるためです。従って、力、変位あるいは速度が、トルク、回転変位、回転速度よりも適切です。
周回運動に対するトルクと力の関係は、偏心半径(eps)を使用して記述できる。
- トルク = 力 * eps
- 回転速度 = 流速 / eps
- 回転変位 = 変位 /eps
変化方法
周回運動要素は力を使用し、回転運動要素はトルクを使用する。流体力による周回運動の変化方法の詳細については、以下のリンクを参照してください。
周回運動
初期回転速度: 一定
駆動力: テーブル
抵抗力: テーブル
回転運動
初期回転速度: 一定
駆動トルク: テーブル
抵抗トルク: テーブル
注: ばねは、周回/回転の複合運動の双方の運動要素として利用できません。