Autodesk Simulation Mechanical ソフトウェアでは、各種市販の CAD パッケージから、CAD モデルを開くことができます。また、いくつかの特定の CAD ソリッド モデラに対しては、プログラム間で直接データ転送をして、ジオメトリ情報を取得できます。具体的には、次のパッケージから直接 CAD の転送を可能とするプログラム アドインが利用できます。
SimMechConfig.exe
アドインのインストール プロセスを開始するには、この実行可能ファイルをダブルクリックします。ダイアログ ボックスが開き、使用可能な CAD アド インの一覧が表示されます。インストールするかどうかを指定するには、各アドインの横にあるチェックボックスを使用します。CAD パッケージの互換性のあるバージョンがシステム上に存在しない場合は、関連するオプションは無効になります。
自動プロセスが動作しない場合の対策として、いくつかのトラブルシューティングのヒントを以下に示します。各 CAD パッケージ用のセクション、さらに「一般的なトラブル シューティング」セクションも参照してください。
このページの情報は、Windows オペレーティング システムにのみ適用されます。
ほとんどのトラブル シューティング プロセスでは、コンピュータの管理者権限が必要になります。
Simulation Mechanical 用 Pro/ENGINEER または Creo Parametric アドインをインストールするために SimMechConfig.exe を実行する場合、次の 4 つの情報を入力する必要があります。
Pro/ENGINEER または Creo Parametric と Simulation Mechanical 間のリンクの詳細は、補助アプリケーション情報ウィンドウ内に表示されます。
[ツール][ユーティリティ]
[補助アプリケーション]
[情報]に移動します。
EXE path: 行には、Simulation Mechanical への接続に使用される dll ファイルが示されます。表示される .dll ファイル名は、Pro/ENGINEER および Creo Parametric の異なるバージョン間で異なります。情報ウィンドウの一般的な内容を以下に示します。
================================================== Auxiliary application Information ================================================== Application 0: Autodesk Simulaiton for Creo Exec path: C:\Program Files\Autodesk\Simulation 20xx\PEMnu81-win-x64.dll Text path: C:\Program Files\Autodesk\Simulation 20xx Version 29 - 2009440 Application is running.
Wildfire 5 までの Pro/ENGINEER バージョンでは、現在のモデルの簡略化または Simulation Mechanical にモデルを転送するコマンドは、Autodesk Simulation プルダウン メニューにあります。Pro/ENGINEER と Simulation Mechanical 間のリンクは、Pro/E の config.pro ファイルと、Simulation Mechanical インストール フォルダ内の text サブフォルダにある protk.dat ファイルに存在します。Autodesk Simulatio プルダウン メニューが表示されない場合、または一部のユーザのみに表示される場合は、config.pro が正しいかどうかをご確認ください。イントラリンクを使用していると、ユーザによっては、別の config.pro ファイルがネットワークからコピーされていることが問題になることがよくあります。
次の行が、config.pro ファイルに含まれている必要があります。
!BEGIN SETUP !============================= !== Setup == !============================= PROTKDAT C:\Program Files\Autodesk\Simulation 20xx\text\protk.dat !END ALGOR SETUP
C:¥Program Files¥Autodesk¥Simulation 20xx は、Autodesk Simulation Mechanical のインストール場所のパスです。既定のインストール パスと異なる場合は、適切なパスに置き換えます。
イントラリンクと Pro/ENGINEER(64 ビット版)を使用している場合は、環境変数 PATH に agsdb_ar.dll (agsdb_ar-win-x64.dll)ファイルの 64 ビット版があるフォルダのパスが含まれている必要があります。現在の Simulation Mechanical バージョンでは、i86 (32 ビット)、およびこのファイルの x64 (64 ビット)版はどちらも最上位のプログラム インストール フォルダにあります。既定のパスは、C:\Program Files\Autodesk\Simulation 20xx です。環境変数の設定については、IT 部門に相談してください。
Autodesk Simulation のアドイン アプリケーションが情報ウィンドウに表示されない場合は、次の手順を試してください。
上記の手順後に Autodesk Simulation プルダウン メニューが Pro/ENGINEER にロードされた場合は、以前に誤った config.pro ファイルが使用されていたことになります。
Autodesk Simulation プルダウン メニューが Pro/ENGINEER になお表示されない場合、または Autodesk Simulation Mechanical で Pro/E モデルを開く際にエラーが発生した場合は、オートデスクの技術サポートまでご連絡ください。
Creo Parametric 1 および 2 では、現在のモデルの簡略化、または Simulation Mechanical にモデルを転送するコマンドは次の場所にあります。
[ツール][ツールキット]
[ツール]
[Autodesk Simulation]
Autodesk Simulation のアドイン アプリケーションが情報ウィンドウに表示されない場合は、次の手順を試してください。
NAME Autodesk Simulation for Creo EXEC_FILE C:\Program Files\Autodesk\Simulation 2016\PEMnu81-win-x64.dll TEXT_DIR C:\Program Files\Autodesk\Simulation 2016 STARTUP dll REVISION 81 unicode_encoding false END
次の問題のいずれかが発生した場合は、オートデスクの技術サポートまでご連絡ください。
インストール後、最初に起動した際に Rhinoceros の .3dm ファイルを開こうとしても、モデルが開けない場合があります。これが発生するのは、転送するモデルを開く前に Rhinoceros で CAD 転送プラグインをアクティブにする必要があるためです。対策は簡単です。
[Autodesk Simulation Mechanical 20xx]タブが、SolidWorks リボンに表示されない場合は、SolidWorks で[オプション] [アドイン]ダイアログ ボックスを選択します。[Autodesk Simulation Mechanical アドイン]が有効になります。[Autodesk Simulation Mechanical アドイン]がリストに表示されない場合は、表 1 にリストされているファイルを登録してください(詳細については、このページ末にある「ファイルを登録する方法」を参照)。
ファイルを登録すると、[Autodesk Simulation SolidWorks アドイン]が[ツール]: [アドイン]メニューから利用できるようになります。
まず、手動で SimMechConfig.exe プログラムを実行し、SpaceClaim の設定プロセスが完了していることを確認します。この CAD アプリケーション設定ユーティリティへの既定のパスは、C:¥Program Files¥Autodesk¥Simulation 20xx です。
SpaceClaim に[Autodesk Simulation メッシュ]タブが表示されない場合は、[SpaceClaim オプション]ダイアログ ボックス([アプリケーション]メニュー: [SpaceClaim オプション])の[アドイン]コマンドにチェックを入れます。SpaceClaim の[Autodesk Simulation InCAD]にチェックが入っており、[ステータス]が有効になっていることをご確認ください。[Autodesk Simulation]がリストに表示されない場合は、表 1 にリストされているファイルを登録してください(詳細は「ファイルを登録する方法」を参照してください)。
インタフェース内で、CAD プラグインが[オプション]ダイアログ ボックスの[CAD インポート]タブに一覧表示されます。リボンでこのダイアログ ボックスを表示するには、[ツール]タブ [オプション]パネル
[アプリケーション オプション]コマンドを選択します。プラグインがアクティブでない場合は、ソフトウェアは対応する CAD ファイルを直接転送することはありません。
Autodesk Simulation Mechanical ソフトウェアはさまざまなプログラム(exe、dll、ocx など)で構成されています。これらのファイルは登録すると、Windows によって場所が検索されます。次のようなメッセージが表示される場合は、Autodesk Simulation プログラムをすべて登録することで問題を解決できる場合があります。
Simulation Mechanical プログラムのファイルは、次の手順で regall.bat を実行することで登録されます。regall.bat の実行には管理者権限が必要なのでご注意ください。
以下の手順でファイルを個別に登録することもできます。
Autodesk Simulation メニューまたはオプションが CAD プログラムに表示されない場合は、適切なファイルが登録されていないことが問題である可能性があります。表 1 には、各モデリング ツールに登録するファイルがリストされています。ファイルの登録に関して問題がある場合は、IT 部門に相談するか、次の手順に従ってください。
表 1: CAD 設定と関連するファイル
CAD パッケージと形式 | 登録するファイル(注 2 を参照) | 登録する必要のないファイル |
---|---|---|
Autodesk Inventor | AlgInvnt.dll、CImpAInv.dll | InvtHost.exe |
Pro/ENGINEER | CImpProE.dll、PEMnu*.dll | なし |
Rhinoceros | CImpR3dm.dll | なし |
SolidWorks | AlgorSW2.dll、CImpSWrk.dll | なし |
SpaceClaim | AlgSC2008.dll、AlgSC2009.dll、CImpSpaceClaim.dll | なし |
一般ファイル形式 | ||
ACIS ファイル(.sat) | CImpAcis.dll | なし |
IGES ファイル(.iges、.igs) | CImpIges.dll | なし |
STEP ファイル(.step、.stp) | CImpStep.dll | なし |
表 1 の注: