熱伝導ロッド要素は、XYZ 座標系の任意の方向で使用できる 2 節点要素です。この要素は、細長い構造物の熱伝導をモデリングする場合に使用します。
構造物の熱特性を表すために、等方性と温度依存等方性という 2 つの材料モデルを使用できます。このモデルでは、材料の密度と熱データを指定する必要があります。
ロッド要素には、サーフェスに対して指定した熱伝達荷重および輻射荷重を含めることができます。サーフェスには熱流束も直接指定できます。このサーフェスは、要素の長さと周長で計算されます。ロッド要素には、単位体積当たりの発熱量を適用することもできます。ロッド要素の体積は、要素の長さと面積で計算されます。
ロッド要素を使用する場合、[要素定義]ダイアログ ボックスの[一般]タブの[断面積]と[断面の周囲]を指定する必要があります。断面積は、ロッド要素を通過する熱流の計算に使用されます。断面の周長は、熱伝達輻射荷重および熱流束荷重のサーフェス積の計算に使用されます。
使用する材料モデルを[材料モデル]ドロップダウン ボックスで指定する必要もあります。[等方性]オプションでは、方向に関係なく、モデル全体で同一の材料特性を使用します。[温度依存等方性]オプションでは、ロッド要素の温度に応じて異なる材料特性を使用します。特性は、方向によって変化することはありません。