滑車要素

滑車要素は MES モデルに追加できます。この要素は、ドライバ、支点、および緩みの 3 つの節点で構成されます。支点節点は滑車の中心に配置します。ドライバ節点はケーブル上の節点です。ケーブルの変位は、緩み節点の変位をコントロールします。ドライバ節点が特定の距離だけ移動すると、緩み節点がその距離の係数に応じて移動します。滑車要素のケーブルは完全な剛体であると仮定されます。

モデルへの滑車要素の追加方法

他の要素と異なり、滑車要素は FEA エディタ環境で追加する必要があります。[作成] [デザイン] [滑車要素]を選択するか、何も選択されていない表示領域の部分を右クリックして、[追加] [滑車]を選択します。[滑車要素定義]ダイアログ ボックスが表示されます。

各滑車は独自のパーツに配置する必要があるため、[目標単位パーツ]フィールドは無効になります。ただし、滑車の割り当て先のパーツ番号は表示されます。

次に、節点を 3 つ指定する必要があります。つまり、滑車の中心([支点])、および滑車を通過するケーブルの 2 つの端点([ドライバ][緩み]節点)を指定します。適切なフィールドに絶対座標値を入力するか、[選択]ボタンをクリックすることができます。このボタンをクリックすると、表示領域に戻ります。モデル内の既存の節点をクリックすると、その節点の座標値がフィールドに入力されます。たとえば、ブリック要素パーツの節点に滑車を接続する場合、[支点]行の[選択]ボタンをクリックして、ブリック要素パーツの節点をクリックできます。

3 つの節点をすべて定義したら、[OK]ボタンをクリックします。ツリー表示に新しいパーツの見出しが追加され、滑車要素として割り当てられます。また、接続した 2 本のラインが表示領域に表示されます。

ヒント: ドライバ節点と緩み節点は、次の理由により滑車の接点に近づけすぎないようにする必要があります。

滑車(青)は、ドライバ(点 A)、支点(点 B)、緩み(点 C)、および滑車半径(下を参照)で定義します。トラス要素など、滑車に接続されるその他の要素は赤で示されています。点 A が A' に移動すると、点 C は対応する距離だけ点 C' に移動します。回転角度(図に示す φ)は、ソフトウェアによって決定され、解析中に変更されることがあります。

滑車要素のパラメータ

滑車要素の定義を完了するには、ブラウザ(ツリー表示)の対象パーツの[要素定義]の見出しを右クリックし、[要素定義を編集]コマンドを選択します。

3 つのパラメータを使用して、滑車要素のジオメトリや動作を定義します。

結果環境での滑車の表示にのみ使用される 2 つの追加パラメータがあります。これらのパラメータは、滑車の動作には影響しません。