注:
このセクションの情報は、線形構造解析および非線形構造解析に適用されます。具体的には、次の解析タイプでリモート荷重はサポートされています。
線形解析:
- 線形材料による静解析
- 固有値解析(初期応力考慮)
- 過渡応答解析(直接積分)
- 線形座屈解析
非線形解析:
- 非線形材料によるメカニカル イベント シミュレーション(MES)解析
- 非線形材料による静解析
- Riks 解析
リモート荷重の機能
- モデル上にない空間内の点に適用された力の効果をシミュレーションします。
- リモート荷重は、モデルのサーフェスにのみ適用できます。
- リモート荷重によりモデルで発生する節点の反力が計算され、選択した 1 つまたは複数のサーフェスに沿って、すべての節点に節点力が適用されます。
- リモート荷重は、リモート荷重および拘束とは異なります。リモート荷重および拘束では、自動的に生成された線要素により、モデルと空間内の点が接続され、節点荷重または節点拘束がリモート点に 1 つ適用されます。
重要: リモート荷重を複数のサーフェスに適用する場合、指定した荷重は選択したすべてのサーフェス上に分散されるわけではなく、各サーフェスには荷重の大きさの一部のみが適用されるわけではありません。むしろ、指定された全荷重が、個別に選択した各サーフェス上に分散されます。たとえば、200N 荷重を、3 つのサーフェスに適用する場合、総適用荷重は 600N (各サーフェス200N の 3 倍)です。1 つの荷重の大きさを、空間内の点にある複数のサーフェス上に分散する必要がある場合は、[リモート荷重]コマンドではなく、
[リモート荷重および拘束]コマンドを使用します。
リモート荷重を適用する
- リモート荷重がモデル上で作用するサーフェスを 1 つまたは複数選択します。たとえば、モデルに含まれていないモータ ブラケットの設置サーフェスを選択します。リモート荷重は、モータおよびブラケットの重量の効果に加え、選択した設置サーフェスにおける常時荷重の効果を適用する場合に使用できます。
- [セットアップ]
[荷重]
[リモート荷重]リボン コマンドをクリックします。 または、表示領域を右クリックし、コンテキスト メニューから[追加]
[表面リモート荷重]を選択します。
- 荷重の大きさを[大きさ]で指定します。適用された荷重の符号を反転させ、その方向を反転させるには、[方向を反転]ボタン(
)をクリックします。
- リモート点の位置を次のいずれかの方法で指定します。
- [X]、[Y]、および[Z]入力フィールドに座標を入力します。
- [ポイント セレクタ]ボタンをクリックし、モデル上の頂点を選択します。この方法は、リモート荷重の位置に作図点を追加している場合に使用できます。また、目的の点が既存のモデルの頂点からオフセットされていることが分かっている場合にも役立ちます。後者の場合、参照頂点を選択した後、位置のオフセットを反映するために、1 つまたは 2 つの座標を調整します。
- 荷重の方向を次の 3 つのいずれかの方法で指定します。
- [X]、[Y]、または[Z]ラジオ ボタンをクリックし、全体座標系の軸の方向を指定します。
- [カスタマイズ]ラジオ ボタンをクリックし、[X]、[Y]、および[Z]入力フィールドに単位方向ベクトルの成分を入力します。
- [ベクトル セレクタ]ボタンをクリックし、モデル上で点を 2 つ連続してクリックし、目的のベクトルの方向を指定します。
- 荷重ケース/曲線番号を[荷重ケース/荷重曲線]で指定します。必要に応じて、[曲線]ボタンをクリックし、非線形解析用の荷重曲線を定義します。
- [OK]をクリックして力を適用し、[リモート荷重オブジェクト]ダイアログ ボックスを閉じます。