結合要素を使用すると、一定のメカニズムを簡単にモデル化できます。特に、既知の長さで結合するパーツのシミュレーションで役に立ちます。この場合の結合は、特定の長さに達した時点で剛性を導入することでモデル化されます。剛性は、ヤング率、結合領域、要素の長さを使用して計算します。要素が結合の長さよりも短い場合、剛性が発生しないことに注意してください。ヤング率は一定の高さである必要があります。結合長さに達したときに剛性が適度な量になることを確実にするためです。
結合要素を使用する場合は、まず最初に要素で剛性が発生し始める長さを[要素定義]ダイアログの[結合長さ]フィールドで指定します。次に、要素の断面積を[断面積]フィールドで指定します。最後に、要素の係数を[結合剛性係数]フィールドで指定します。
結合要素の剛性は、結合剛性係数(E)と断面積(A)の積を結合長さ(L)で割ったものです。すなわち、剛性 = A*E/L となります。要素の初期力は、モデルに描画された長さが結合長さよりも短い場合は、0 です。または、描画長さが結合長さよりも長い場合は、(A*E/L)*(Ld-L)に等しくなります(Ld は描画の長さです)。結合要素では、伸張予荷重が発生します。