モデル結果のアニメーションを作成するコマンドは、結果環境内で次のような複数の場所から簡単に使用できます。
非時間依存解析(線形静的応力解析、定常熱伝導解析、静電解析など)では、[AVI ファイルに保存]ダイアログ ボックスの[フレーム速度のコントロール]部分には、次のオプションが含まれています。
出力 AVI ファイルに含まれるフレー数を指定します。フレーム数が多いほど、スムーズなアニメーションになります。この値は、双方向および周期的アニメーションでは偶数である必要があります。
この入力フィールドは、再生時の出力 AVI ファイルのフレーム速度を指定します。フレーム速度が高いほど、ビデオの再生時間は短くなります。過度に高いフレーム速度を使用すると、一部のコンピュータ システム上で再生に問題が発生することがあります。標準的な値範囲は 15~30 FPS
このオプションは既定でオンになっています。非時間依存結果では、[結果のアニメーション作成]オプションをオンにすると、アニメーション中にコンターの色が線形に変化します。凡例の範囲は、アニメーション全体を通じて一定に維持されます。
時間依存解析(MES 解析、非定常熱伝導解析など)では、[AVI ファイルに保存]ダイアログ ボックスの[フレーム速度のコントロール]セクションには、次のオプションが含まれています。
このフィールドでは、再生の毎秒ごとに表示するフレーム数を設定して、アニメーションの速度をコントロールします。AVI ファイルに出力される各時間ステップは、単一のフレームで構成されます。
[ステップ番号で設定]ラジオ ボタンを選択すると(既定のオプション)、次の 3 つの入力フィールドにより、どの時間ステップが AVI ファイルに含まれるかがコントロールされます。
[時間で設定]ラジオ ボタンを選択すると、次の 4 つの入力フィールドにより、どの時間ステップが AVI ファイルに含まれるかがコントロールされます。4 つの値のうち 3 つを指定すると、4 つ目の値は自動的に計算されます。具体的には、[開始時間]、[終了時間]、さらに[時間増分]または[出力間隔]のいずれかを入力します。[AVI ファイルに保存]ダイアログ ボックスで入力する時間値は、解析に指定した時間単位(秒、分、または時間)と一致している必要があります。既定の時間単位は秒です。[時間で設定]入力フィールドは、次のように定義されます。
出力間隔 = 1 / (時間増分 * 再生とフレーム数/秒)
以下の例を考えます。
[出力間隔]を指定すると、[時間増分]は次のように自動的に計算されます(前の項目を参照)。
時間増分 = 1 / (出力間隔 * 再生とフレーム数/秒)
次の例を検討してください。
次のように仮定し...
したがって…
保存された画像の[幅]と[高さ]を次のように指定します。
出力 AVI ファイルの名前を指定します。ファイル名は、既定でモデルのファイル名に avi ファイル拡張子を付けたものになります。ターゲット フォルダ内に既に存在しているファイル名を指定した場合、既存のビデオを追加するかどうかを確認するプロンプトが表示されます(次の項目を参照)。
指定したファイル名がターゲット フォルダ内の既存のファイルと一致する場合、現在のアニメーションを既存の AVI ファイルに追加することを選択できます。これを実行するには、[追加]チェックボックスをオンにします。さらに、既存のビデオ ファイルに追加するかどうかを確認するプロンプトが自動的に表示される場合があります。追加を選択すると、既存の AVI ファイルからビデオ設定を再ロードするどうかを確認するプロンプトも表示される場合があります(追加した部分と以前に生成された部分との整合性を確保するため)。
既存のファイルへの追加を確認するプロンプトに[はい]と答え、後でこれを取り消すには、[追加]チェックボックスをオフにするだけで済みます。AVI を既存の AVI と同じファイル名で保存する場合、[追加]オプションは無効になり、既存のファイルを上書きするか、保存操作をキャンセルするかを確認するプロンプトが表示されます。
このオプションがオンの場合、各フレームのモデルの視点が必要に応じて縮小され、モデルのどの部分もビデオ ウィンドウの端を越えて延長されないようします。これは大きな変位が発生する場合に、モデルを詳しく確認しながらも、ビデオのフレームに収めることができるため便利です。
アニメーション ファイルの作成に使用するビデオの品質と圧縮を指定するには、[圧縮]ボタンをクリックします。表示される選択肢は、ご使用のコンピュータにインストールされたメディア コーデック(圧縮/解凍)によって異なります。既定は Microsoft Video 1、品質 = 100% になります。これは古いものですが、有効なビデオ圧縮プログラムで、Windows ワークステーションで広く使用できます。したがって、生成されたビデオの送信相手は、ビデオを問題なく再生できます。
選択した圧縮は、セッションごとに記憶されます。すなわち、現在のアニメーションの作成で使用した圧縮設定が、次回のアニメーション作成時の既定になります。
現在、Windows ビデオ (*.avi)のみがサポートされているビデオ形式です。
AVI ファイルを生成するには、このボタンをクリックします。
[AVI ファイルに保存]操作を中止し、ダイアログ ボックスを閉じるには、このボタンをクリックします。
サムネイル プレビュー イメージがダイアログ ボックスの右下隅の[保存]、[キャンセル]ボタンの上に表示されます。このプレビューは、選択領域が予想どおりに表示されるかを確認するのに便利です。