AVI ファイルに保存

注: このページでは、[AVI ファイルに保存]コマンドとこれと同等のコマンドである[エクスポート] [画像]について説明します。

コマンドの場所

モデル結果のアニメーションを作成するコマンドは、結果環境内で次のような複数の場所から簡単に使用できます。

非時間依存解析のフレーム速度のコントロール オプション

非時間依存解析(線形静的応力解析、定常熱伝導解析、静電解析など)では、[AVI ファイルに保存]ダイアログ ボックスの[フレーム速度のコントロール]部分には、次のオプションが含まれています。

アニメーションのタイプ:

  • (一方向アニメーション): このボタンを押すと、アニメーションは変位なしの形状から開始し、変位した形状で停止します。現在の変位倍率係数が、変形した形状に使用されます。
  • (双方向アニメーション): このボタンを押すと、アニメーションは変位なしの形状から開始し、変位した形状まで進み、変位なしの形状に戻ります。現在の変位倍率係数が、変形した形状に使用されます。このオプションは、次のアニメーションの開始点にスムーズに戻るため、現在のアニメーションに別のアニメーションを追加する場合に便利です。
  • (周期的アニメーション): このボタンを押すと、アニメーションは 4 分割されます。アニメーションは、変位なしの形状から開始し、計算された変位形状に移動します。これが最初の 1/4 部分です。2 番目の 1/4 部分では、変位なしの形状に戻ります。3 番目の 1/4 部分では、計算された変位形状の逆に移動します(つまり、変位値の負の値が使用されます)。最後の 1/4 部分では、変位なしの形状に戻ります。アニメーション全体を通して、現在の変位倍率係数が、変形形状の基礎として使用されます。これにより、たわみの周期的な全サイクルのスムーズなアニメーションが実現します。この方法は、各振動モードが計算された変形形状およびその逆を通過するため、振動モード形状(固有振動数)を示すのに適しています。
    注: 結果コンターのアニメーションは、周期的アニメーション オプションでは無効になります。コンターの色は、アニメーション全体を通じて一定に維持されます。

[生成するフレーム数]

出力 AVI ファイルに含まれるフレー数を指定します。フレーム数が多いほど、スムーズなアニメーションになります。この値は、双方向および周期的アニメーションでは偶数である必要があります。

[毎秒のフレーム数(FPS)]

この入力フィールドは、再生時の出力 AVI ファイルのフレーム速度を指定します。フレーム速度が高いほど、ビデオの再生時間は短くなります。過度に高いフレーム速度を使用すると、一部のコンピュータ システム上で再生に問題が発生することがあります。標準的な値範囲は 15~30 FPS

[結果のアニメーション作成]

このオプションは既定でオンになっています。非時間依存結果では、[結果のアニメーション作成]オプションをオンにすると、アニメーション中にコンターの色が線形に変化します。凡例の範囲は、アニメーション全体を通じて一定に維持されます。

このオプションをオフにすると、生成されるコンターの色はアニメーションを通じて一定に維持され、変形形状のみが変化します。
注: [結果のアニメーション作成]オプションは、周期的アニメーション()では無効になっています。

時間依存解析のフレーム速度のコントロール オプション

時間依存解析(MES 解析、非定常熱伝導解析など)では、[AVI ファイルに保存]ダイアログ ボックスの[フレーム速度のコントロール]セクションには、次のオプションが含まれています。

[再生とフレーム数/秒(FPS)]:

このフィールドでは、再生の毎秒ごとに表示するフレーム数を設定して、アニメーションの速度をコントロールします。AVI ファイルに出力される各時間ステップは、単一のフレームで構成されます。

[ステップ番号で設定]

[ステップ番号で設定]ラジオ ボタンを選択すると(既定のオプション)、次の 3 つの入力フィールドにより、どの時間ステップが AVI ファイルに含まれるかがコントロールされます。

  • [開始ステップ:] これはアニメーションの最初のフレームに使用する時間ステップです。
  • [終了ステップ:] これはアニメーションに含まれる最後の時間ステップです。
  • [ステップ増分:] 1 の増分では、開始ステップから停止ステップまですべての時間ステップが AVI ファイルに出力されます。時間ステップをスキップするには、より大きな正の整数を使用します。
    たとえば、開始ステップ = 20、終了ステップ =120、ステップ増分= 4 で、解析に 150 時間ステップがある場合、AVI は次の特性を持ちます。
    • 時間ステップ 0 (ゼロ)~19、および 121~150が省略されます。
    • フレームの数 = 26 で、これは次の方程式により決定されます {[(終了ステップ - 開始ステップ) / 増分] +1} = {[(120 - 20) / 4] + 1}。
    • 含まれる時間ステップのパターンは、20、24、28... 112、116、120 です。

[時間で設定]

[時間で設定]ラジオ ボタンを選択すると、次の 4 つの入力フィールドにより、どの時間ステップが AVI ファイルに含まれるかがコントロールされます。4 つの値のうち 3 つを指定すると、4 つ目の値は自動的に計算されます。具体的には、[開始時間]、[終了時間]、さらに[時間増分]または[出力間隔]のいずれかを入力します。[AVI ファイルに保存]ダイアログ ボックスで入力する時間値は、解析に指定した時間単位(秒、分、または時間)と一致している必要があります。既定の時間単位は秒です。[時間で設定]入力フィールドは、次のように定義されます。

  • [開始時間]: この瞬間に対応する時間ステップが、アニメーションの最初のフレームに使用されます。
  • [終了時間]: この瞬間に対応する時間ステップが、アニメーションの最後のフレームに使用されます。
  • [時間増分]: この値は隣接する AVI フレーム間のシミュレーション イベントの時間増分をコントロールします。[時間増分]を指定すると、[出力間隔]は次のように自動的に計算されます(次の項目を参照)。
    出力間隔 = 1 / (時間増分 * 再生とフレーム数/秒)

    以下の例を考えます。

    • アニメーション ファイルにシミュレーションのすべての時間ステップを含めるには、[時間増分]をシミュレーションの時間ステップ サイズと等しくする必要があります。
    • 2 つおきの時間ステップを含めるには、この値はシミュレーションの時間ステップ サイズの 3 倍にする必要があります。
    • 指定した[時間増分]がシミュレーションの時間ステップ サイズの半分である場合、各時間ステップで 2 つのフレームが生成されます。言い換えると、各フレームが 1 回繰り返され、ビデオの再生時間が 2 倍になりますが、実際には一意のビデオ フレームは追加されません。 つまり、シミュレーションの時間ステップの間は補間されません。
  • [出力間隔]: この値と[再生とフレーム数/秒(FPS)]値の積は、AVI ファイルに出力される合計フレーム数とほぼ等しくなります。出力される実際のフレーム数は、AVI 時間増分と実際のシミュレーションの時間ステップ サイズの相関性に基づいて若干異なる場合があります。さらに、時間ステップ 0 (初期状態)で開始した場合、この追加のステップを考慮する必要があります(たとえば、ステップ 0~50 は実際には 51キャプチャ結果になります)。

    [出力間隔]を指定すると、[時間増分]は次のように自動的に計算されます(前の項目を参照)。

    時間増分 = 1 / (出力間隔 * 再生とフレーム数/秒)

    次の例を検討してください。

    次のように仮定し...

    • イベント持続時間= 2 秒
    • 時間ステップ サイズ = 0.05 秒
    • ステップ 0 (初期状態)を含むシミュレーション イベントの時間ステップの数 = (2 / 0.05) + 1 = 41
    • 再生とフレーム数/秒(FPS) = 20
    • 開始時間 = 0
    • 終了時間 = 2
    • 出力間隔 = 2

    したがって…

    • 計算された時間増分値 = (1 / (2 * 20 fps) = 0.025 秒
      注: 上記の方程式において、最初の 2 は出力間隔です。
    • AVI のフレーム数 2 * [ (1 フレーム) + (20 fps * 2 秒) ] = 82 フレーム(41 シミュレーション時間ステップをそれぞれ使用して、2 つの同一フレームを生成)。
      注: 上記の方程式において、最初の 2 は出力間隔で、時間ステップ 0 (初期状態)を考慮するために 1 フレームが追加されています。
    • AVI の持続時間 82 フレーム / 20 fps = 4.1 秒
    • 含まれる時間ステップのパターンは、0、0、1、1、2、2 … 38、38、39、39、40、40 です。

その他のパラメータ(すべての解析に適用可能)

[目標の解像度]

保存された画像の[幅][高さ]を次のように指定します。

  • 希望する[幅][高さ]値を入力します。また、値を調整するには上矢印と下矢印を使用できます。
  • [ロック]チェックボックスをオンにすると、選択したキャプチャ領域と一致するようにアスペクト比を制限します。[幅]または[高さ]のいずれかの値を変更すると、他方の値は自動的に計算および更新されます。作成した AVI ビデオが、指定したキャプチャ領域と異なるアスペクト比を持つのを可能にするには、[ロック]チェックボックスをオフにします。この場合、両方の値を手動で指定する必要があります。
  • または、[プリセット]ドロップダウン メニューを使用して、事前定義されたサイズを選択します。選択肢には、16:9 (ワイドスクリーン)および 4:3 のアスペクト比の複数の一般的なサイズ、主要な画面解像度、およびユーザ定義のサイズが含まれます。事前定義された解像度を選択すると、[ロック]オプションは自動的に無効になります。

[ファイル名]

出力 AVI ファイルの名前を指定します。ファイル名は、既定でモデルのファイル名に avi ファイル拡張子を付けたものになります。ターゲット フォルダ内に既に存在しているファイル名を指定した場合、既存のビデオを追加するかどうかを確認するプロンプトが表示されます(次の項目を参照)。

[追加]

指定したファイル名がターゲット フォルダ内の既存のファイルと一致する場合、現在のアニメーションを既存の AVI ファイルに追加することを選択できます。これを実行するには、[追加]チェックボックスをオンにします。さらに、既存のビデオ ファイルに追加するかどうかを確認するプロンプトが自動的に表示される場合があります。追加を選択すると、既存の AVI ファイルからビデオ設定を再ロードするどうかを確認するプロンプトも表示される場合があります(追加した部分と以前に生成された部分との整合性を確保するため)。

既存のファイルへの追加を確認するプロンプトに[はい]と答え、後でこれを取り消すには、[追加]チェックボックスをオフにするだけで済みます。AVI を既存の AVI と同じファイル名で保存する場合、[追加]オプションは無効になり、既存のファイルを上書きするか、保存操作をキャンセルするかを確認するプロンプトが表示されます。

[各目標フレームを自動的に含む]

このオプションがオンの場合、各フレームのモデルの視点が必要に応じて縮小され、モデルのどの部分もビデオ ウィンドウの端を越えて延長されないようします。これは大きな変位が発生する場合に、モデルを詳しく確認しながらも、ビデオのフレームに収めることができるため便利です。

[圧縮]

アニメーション ファイルの作成に使用するビデオの品質と圧縮を指定するには、[圧縮]ボタンをクリックします。表示される選択肢は、ご使用のコンピュータにインストールされたメディア コーデック(圧縮/解凍)によって異なります。既定は Microsoft Video 1、品質 = 100% になります。これは古いものですが、有効なビデオ圧縮プログラムで、Windows ワークステーションで広く使用できます。したがって、生成されたビデオの送信相手は、ビデオを問題なく再生できます。

選択した圧縮は、セッションごとに記憶されます。すなわち、現在のアニメーションの作成で使用した圧縮設定が、次回のアニメーション作成時の既定になります。

[ファイルの種類]

現在、Windows ビデオ (*.avi)のみがサポートされているビデオ形式です。

[保存]

AVI ファイルを生成するには、このボタンをクリックします。

[キャンセル]

[AVI ファイルに保存]操作を中止し、ダイアログ ボックスを閉じるには、このボタンをクリックします。

[プレビュー イメージ]

サムネイル プレビュー イメージがダイアログ ボックスの右下隅の[保存]、[キャンセル]ボタンの上に表示されます。このプレビューは、選択領域が予想どおりに表示されるかを確認するのに便利です。

注意: 別のアスペクト比を表示するために拡張または縮小する以外に、目標の解像度を変更した場合は、プレビューは動的には更新されません。ビデオ サイズを低減すると、モデル ビューが凡例または注釈に侵入したり、注釈が生成された AVI ファイルのスケール ルーラと重なる場合があります。これは全体的なビデオ サイズとモデル表示はスケーリング調整されますが、凡例と注釈のフォント サイズが一定であるために発生することがあります。プレビュー イメージには、ビデオが生成され、[AVI ファイルに保存]コマンドを再度実行するまで、重複した項目は表示されません。