アセンブリの個別のパーツを再メッシュすることが効果的である状況があります。たとえば、大規模なアセンブリの大部分のパーツのサーフェスとソリッド メッシュが正常にメッシュされ、適切なメッシュ品質であると仮定します。ただし、次のような問題があります。
このような場合には、アセンブリ全体を再メッシュするよりも、個別のパーツのメッシュ サイズの調整や細分化がより効率的です。
モデル全体のメッシュ生成に使用するコマンドを、個別のパーツの再メッシュでも使用します。許容可能なメッシュを持つパーツが再メッシュされるのを防止するには、それらを[抑制]します。抑制されたパーツは、メッシュ エンジンによって無視され、元のメッシュが保持されます。次の手順に従います。
一部の状況では、アセンブリの選択したパーツを再メッシュできないことがあります。次の例では、メッシュに問題のあるパーツだけではなく、アセンブリ全体(または少なくとも一部の追加パーツ)を再メッシュする必要があります。
線形静的応力解析および熱伝導解析では、パーツ間に等角メッシュが必要で、これらは相互にサーフェス接触します。つまり、線と節点の座標が、接触サーフェスに沿って一致する必要があります。スマート接着接触は、接触タイプが接着または溶接の場合にのみ機能します。したがって、接触するパーツのいずれか 1 つのみを選択して再メッシュした後は相互に作用しなくなります。
接着または溶接以外の接触タイプはすべて、任意のパーツを再メッシュする場合、それに接触する他のパーツも再メッシュする必要があります。さらに、これらの接触するパーツに接触しているその他のパーツも同様に再メッシュする必要があります。
スマート接着は、 サーフェス に沿った接触で機能するように設計されています(つまり、1 つのパーツのサーフェスが別のパーツのサーフェスと同一平面上にある場合)。1 つのパーツのエッジのみが、別のパーツのサーフェスと交差している場合は機能しません(サーフェスが「T」または「L」字状に交差する場合など)。同様に、非線形解析の結合接触も、エッジ接触ではうまく機能しません。移動のみが制限されます。回転運動は制限されません。したがって、接続はヒンジのように動作する可能性があります。
選択したパーツの再メッシュ後、パーツ間のメッシュは等角(一致)ではなくなり、スマート接着または結合接触のいずれも適切な接続を維持できないため、パーツがエッジのみに沿って交差している場合はどちらのパーツも再メッシュする必要があります。さらに、追加の隣接するパーツも同様に再メッシュが必要な場合があります。
2 つの中立面メッシュのパーツが交差する場合、1 つのパーツの中立面サーフェスが隣接するパーツの中立面と交差するように延長する必要があります。次の図は、延長の必要があるサーフェスを示しています。
図 1: パーツの交差位置での中立面サーフェスの延長
パーツ 2 の中立面は、パーツ 1 の中立面に到達するように延長する必要があります。アスタリスク(*)で示される延長の長さは、パーツ 1 の厚さの半分です。
パーツ 1 を抑制してパーツ 2 を再メッシュする場合、中立面サーフェスはパーツ 2 の境界を越えて延長されることはありません。メッシュは等角にはならず、パーツさえも接触しません。パーツ間の接続が失われます。このため、このような例では、隣接するパーツを再メッシュする必要があり、さらにその隣接するパーツに隣接するパーツも再メッシュが必要な場合があります。すべてのパーツ間の接続を維持するには、アセンブリ全体の再メッシュが必要な場合があります。