Autodesk Inventor Simulation

Autodesk Simulation では、Autodesk Inventor CAD データのインポートに加え、該当する Inventor ファイルから FEA データ(荷重、拘束など)もインポートできます。

作業手順

  1. Autodesk Inventor で、[アドイン]: [Autodesk Simulation]: [メッシュ]の順にす。または、Autodesk Simulation で、 [開く]をす。通常の CAD のインポートと同じように転送を呼び出します。

    標準 CAD インポート時に FEA データが検出されると、[転送オプション]ダイアログが開き、インポートするデータを選択するよう求められます。

  2. [CAD データ]、[シミュレーション データ]、[すべて]、または[なし]のインポート オプションを選択します。

      選択した項目ごとに、個別の Autodesk Simulation FEA Model(.fem ファイル)が作成されます。命名規則は次のとおりです。

    • CAD データの場合、<Inventor ファイル名>.fem
    • シミュレーション データの場合、<Inventor ファイル名>_<Inventor シミュレーション名>_<シミュレーション インスタンス番号>.fem
  3. ファイルはすべて、Inventor ファイルとして同じフォルダに作成されます。そのため、複数選択してインポートする場合、すべての .fem ファイルを作成した後に開いたままにしておくモデルを[次を使用]を使用して選択します。
  4. [シミュレーションに中間節点を含める]が、インポートするすべてのパーツの中間節点で有効になります。中間節点の詳細は、こちらをクリックして参照してください。

自動調整

CAD のみのインポートと異なり、FEA のインポートでは関連付けが行われません。したがって、Inventor Simulation をもう一度インポートしようとすると、既存のファイルを上書きするか新しいファイル名で保存するかを尋ねるポップアップが表示されます。

互換性

すべての FEA 荷重と拘束をインポートできるわけではありません。インポートする Inventor Simulation に互換性のないオブジェクトが含まれている場合、警告ポップアップが表示され、ログ ファイルが作成されます。互換性については次の表を参照してください。

  Inventor Autodesk Simulation
解析タイプ 構造解析 線形材料による静的応力
  固有値解析 固有値解析
  [初期応力を考慮]を有効にした固有値解析 固有値解析(初期応力考慮)
拘束 固定(標準) サーフェス境界条件(固定)
  固定(ベクトル コンポーネントを使用) サーフェス変位境界
  [ピン] ピン拘束
  摩擦なし 今後の開発が必要
[荷重] 荷重 サーフェス荷重
  圧力 サーフェス圧力
  軸受 サーフェス軸受荷重
  重力 重力/加速度
  モーメント サーフェス モーメント
  オフセット荷重 今後の開発が必要
  慣性荷重

重力/加速度1

または遠心

接触 [接着] [接着]
  [接触] [サーフェス接触]
  [スライド/接触なし] [スライド/接触なし]
  [接触/スライドなし] [接触/スライドなし]
  焼ばめ/スライド 焼ばめ/スライドあり
  焼ばめ/スライドなし 焼ばめ/スライドなし
  ばね(ユーザ定義剛性) 今後の開発が必要

1 線形慣性荷重は重力/加速度としてインポートされます。

注: Inventor Simulation と Autodesk Simulation は有限要素解析を使用するさまざまな方法を活用します。そのため、まったく同じメッシュが作成されても、2 つの環境で異なる結果が出る可能性があります。すべての解析に関して、メッシュのサイズはまた、結果の精度に影響を及ぼします。