仮定: ステンレス鋼線に 200 A の電流が流れています。鋼線の長さは 1 m で、直径は 3 mm です。このワイヤーを 110 ℃の液体に浸します。液体とワイヤーの間の熱伝達係数は 0.004 W/(mm2°C)です。
材料特性:
熱伝導率: 0.019 W/(mm°C)
抵抗率: 0.0007 W mm
検出: ワイヤの中央の温度。
この例は解析の設定と実行をカバーするものです。モデルの構築方法については、「電流による発熱」を参照してください。モデルを構築していない場合は、Autodesk Simulation インストール ディレクトリの[モデル]サブフォルダにある heatgen_input.ach ファイルを開くことができます。
設計シナリオ 1 は電流フローを特定するための静電解析となります。設計シナリオ 2 は温度分布を特定するための熱伝導解析となります。
[形状]
[長方形]および[選択]
[選択]
[頂点]を使用して、モデルの上部エッジに沿って節点を選択します。[追加]
[節点指定電圧]を右クリックして選択します。[大きさ]フィールドに 0.198 を入力し、[剛性]フィールドに 1e8 を入力して、モデルの [OK] をす。モデルの下部エッジに沿って節点を選択します。[追加]
[節点指定電圧]を右クリックして選択します。[大きさ]フィールドに 0 を入力し、[剛性]フィールドに 1e8 を入力して、[OK] をす。
[解析]
[シミュレーションを実行]を選択して、モデルを解析して[結果]環境で結果を確認します。
[電圧と電流]
[電圧]を使用して、電圧が 0 から 0.198 V まで直線的に変化することを確認します。(それ以外の場合は、指定電圧を増やす必要があります)。
[電圧と電流]
[電流]
[面を通過する電流量]を選択します。[結果コンター]
[設定]
[結果を平滑化]を選択して、平滑化を無効にします。[選択]
[選択]
[面]および[選択]
[選択]
[長方形]を使用して、モデルの下側のエッジを選択します。必ずボトム要素の半分より小さい長方形選択を描画してください。ボトム要素より大きいと、ボトム要素の流出面が正味電流 0 で選択されます。[結果の照会]
[照会]
[現在の結果]を選択し、[まとめ]ドロップダウン ボックスで[合計]オプションを選択します。結果は 200 A に近い必要があります。
[環境]
[FEA エディタ]を使用して、[FEA エディタ]環境に戻ります。
[熱]
[定常熱伝導解析]を選択します。[現在の設計シナリオを新規設計シナリオとしてコピーして操作を行いますか]とたずねるメッセージが表示されます。[はい]をす。熱伝達解析が設定され、完全なメッシュがコピーされた設計シナリオ 2 が作成されます。
[発熱]を選択します。 [内部発熱]フィールドに 1 を入力します。これは、プロセッサに対してこのパーツの静電解析で計算された発熱の値を使用するよう指示するフラグとなります。[OK]をクリックします。
[サーフェス熱伝達]を選択します。
[解析]
[シミュレーションを実行]を選択して、モデルを解析して[結果]環境で結果を確認します。 モデルのアーカイブ heatgen.ach は、Autodesk Simulation インストール ディレクトリの[モデル]サブディレクトリに格納されています。モデルを解析するには、[解析パラメータ]ダイアログ ボックスの[電気]タブを表示し、.efo ファイルの正しい場所に移動する必要があります。
リファレンス:
J. P. Holman, Heat Transfer 7th Edition. McGraw Hill. Example 2-4 p. 42.