スライダ要素には、2 本のラインとそれらを接続する 1 つの節点が作業を適切に行うに上で必要になります。2 本のラインの角度は 180 度である必要があります(つまり、結合したときに 1 本の直線になる必要がありあます)。この 2 本のラインを接続する節点は、節点 3 として扱われます。節点 1 と 節点 2 は特に指定がない場合、プログラムによって決定されます。節点 1 と 節点 2 は 2 本のラインのサーフェス番号を使用して指定できます。節点 1 はサーフェス番号が小さい方のラインの節点になり、2 本のラインを接続する節点ではありません(下の図を参照してください。緑は表面 1、赤は表面 2 を表しています)。
スライダ要素の既定オプションでは、節点 3 は 2 本のラインによって作成されるパスに沿って移動します。節点 3 はラインの距離に拘束されず、節点 1 または節点 2 を越える必要がある場合はこれらのラインの方程式が使用されます。
モデルの他のパーツをスライダ要素とともに移動させる場合は、そのパーツはスライダの仕組みを持つ節点 3 と接続されている必要があります。これにより、スライダのパスに従って他のパーツを移動させることができます。また、スライダ要素の拘束は節点 1 または節点 2 に適用されている必要があります。節点 3 には拘束を適用しないようにしてください。
スライダ要素はビーム、トラス、ブリック、2D 要素に装着できます。
図 1: サーフェス番号によるスライダ要素の節点番号の決定
[要素定義]ダイアログの[拘束]タブを使用して、該当のチェック ボックスをオンにすると、スライダ要素の 2 つの節点の軸回転と平面回転を強制的に同一にすることができます。
[高度]タブを使用して、スライダ要素の 2 本のラインの許容角度を定義できます。この角度は常に正の値を取ります。値が 0 の場合、2 本のラインは平行になるだけで重なりません。値が 180 の場合、2 本のラインは平行になり、さらに重なります。大きな値(30 など)では、3 つの非セルラ節点が同一ライン上に並びます。
[節点 1 と 2 を通したラインにそって、節点 3が移動する]チェック ボックスをオンにした場合、節点 3 のモーションは節点 1 と節点 2 を通るラインに拘束されます。節点 3 は 2 つの節点間に位置する必要はありません。節点 3 を 2 つの節点間に配置する必要があるアプリケーションの場合は、接触要素または結合要素の使用をおすすめします。このチェック ボックスを外す必要のある状況が極めて稀にあります。このような状況は、ユーザが節点の軸回転や平面回転の拘束だけを行う場合に起こります。2 つの節点間の回転は、アクチュエータ要素を使用して結合できます。スライダ要素は 3 つの節点の回転を結合する場合に使用できます。