Autodesk Nastran ソルバー オプション

Simulation Mechanical の[解析パラメータ]ダイアログ ボックスにあるソルバー オプションは、同等の Nastran パラメータにマッピングされていません。既定のソルバー パラメータ(自動)は、次の 3 つの状況に対してそれぞれ指定されます。

ユーザ定義のソルバー オプションを指定する方法

Nastran の解析でユーザ定義のソルバー オプションを指定するには、次の 3 つの方法があります。

NEi/Autodesk Nastran 固有のソルバー オプション

ディレクティブ 説明 オプション 既定のオプション
DECOMPMETHOD

分解法:

  • PCGLSS: すべての線形および非線形静的解析で使用可能な並列スパース反復ソルバーを選択します。このソルバーは、大規模な問題に対して推奨され、一般的に VSS ソルバーよりも高速に処理されます。
  • VSS: すべての解析で使用可能なスパース直接ソルバーを選択します。このソルバーは、ほとんどの問題に対して推奨されます。パフォーマンスの大幅な低下は、RAM ディレクティブが過度に低く設定されている、コア外で解析が実行されている、または物理メモリが制限されている場合に発生することがあります。これらのタイプの問題に対しては、PCGLSS ソルバーの方が高速となります。
  • VIS: 固有値解析を除く、すべての解析で使用可能なスパース反復ソルバーを選択します。VIS ソルバーが固有値解析で選択されると、VSS ソルバーが使用されます。このソルバーは、大部分がソリッド要素で構成されるモデルの静的解析に推奨されます。VSS ソルバーを使用することで大幅に高速化し、より少ないリソース(メモリとディスク容量)を使用する場合があります。
  • PSS: すべての解析で使用可能な並列スパース直接ソルバーを選択します。通常、このソルバーは、特に複数の CPU があるマシン上で VSS ソルバーよりも高速ですが、より多くのメモリが必要になる場合があります。
  • AUTO: RAM ディレクティブ設定、材料特性、モデル サイズ、モデルに選択した解析に基づいて最適な方法を選択します。

PCGLSS

VSS

VIS

PSS

AUTO

AUTO

1 注: [エクスポート] [他社 FEA]コマンドを使用して作成された Nastran デッキを編集している場合は、MSC Nastran 規則と一致するディレクティブとオプションを使用してください。詳細については、MSC Nastran プログラムのドキュメントを参照してください。