シーンの要件
misss_physical シェーダを正しく使用するためには、以下の要件に従ってシーンをセットアップする必要があります。
- サブサーフェス シェーダパッケージを mental ray にロードします。
- レイ トレーシングを有効にします。
- コースティクスおよびグローバル イルミネーション(またはそのいずれか)を有効にします。グローバル イルミネーションのみを有効にするよりも、コースティクスのみを有効にする方が良いでしょう。
- ライト(可能ならサブサーフェス スキャタリングメディアオブジェクトに焦点を合わせます)は、放出するコースティクス/グローバル イルミネーションフォトンとともに、エネルギー値も指定する必要があります。
- マテリアル シェーダおよびフォトン シェーダの両方として misss_physical シェーダを使用するか、マテリアル フェノメナを使用する必要があります。このフェノメナはフォトンを放出するライトにリンクする必要があります。
- サブサーフェススキャタリングオブジェクトまたはそれらのインスタンスは、コースティクス/グローバル イルミネーションを投影および受け取るものとしてフラグする必要があります。
以下の .mi シーンの一部抜粋は、セットアップの一例を示したものです。
- シーン ファイルの冒頭
link "subsurface.so"
$include "subsurface.mi"
- オプション ブロック内
trace on
caustic on
globillum on
- ライトの定義内(例)
energy 10000 10000 10000
caustic photons 250000
globillum photons 250000
- シェーダおよびマテリアルの定義
shader "myshader" "misss_physical" ("mode" 4) # use instance lights
material options
material "materialinstancename"
= "myshader"
photon = "myshader"
end material
- オブジェクト内またはオブジェクトのインスタンス定義
caustic 3
globillum 3
このシェーダを実行すると、情報メッセージとして有効なフィードバックが得られます。いずれの場合も、シーンをデバッグする場合は冗長度レベルを 5 にするとよいでしょう。シェーダの統計レポートは、以下のパラメータの正しい値を推定するうえで特に便利です。
- depth: 「channel 0 1 2」および「photon statistics」(フォトン統計)の情報を確認します。
- max_radius および max_photons:「multi-scatter photon per samples statistics」(サンプルあたりの複数散乱フォトンの統計)の情報を確認します。
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