[カーブを単純化](Simplify Curve)を使用すると、キーの分布密度を低下させることができます。
インバース キネマティックを使用してアニメートした場合、または複雑なアニメーションを作成した場合、最終的にキーの数が多くなり、アニメーションの編集が困難になることがあります。たとえば、インバース キネマティックを実行すると、3ds Max ではほとんどすべてのフレームにキーが生成されます。ところが、それほど多くのキーを使用しなくても、同じアニメーションを作成できる場合も少なくありません。トラック内のキー数が少なければ、それだけアニメーションの変更も簡単になります。
[カーブを単純化](Simplify Curve)では任意の時間ブロック内のキー パターンが分析され、より少ないキーでほぼ同じアニメーションを作成できるパターンを得ることができます。 [カーブを単純化](Simplify Curve)の使用前と使用後のアニメーションの一致度を指定できます。
注: 旧バージョンの 3ds Max では、このコマンドは[キー リダクション](Reduce Keys)という名前でした。
手順
キーを削除するには:
- アニメートされたオブジェクトを 選択します。
- オブジェクトを右クリックし、クアッド メニューから[カーブ エディタ](Curve Editor)または[ドープ シート](Dope Sheet)を選択します。
- [トラック ビュー](Track) [階層](Hierarchy)リストで、キーをリダクションするトラックをハイライト表示します。[カーブを単純化](Simplify Curve)はハイライト表示したトラックにのみ有効です。
- 必要に応じて、キー ウィンドウで、次のようにキーをリダクションする時間範囲を指定します。リダクションするキーの範囲のいずれかの端でキーをハイライト表示するか、またはリダクションするキーの周囲の選択用の長方形をドラッグします。または、[ドープ シート](Dope Sheet)モードで、特定のトラックをハイライト表示してから、[時間を選択](Select Time)を使用して、キーの削除を行う時間ブロックを指定します。 ハイライト表示したトラックでキーがハイライトされていない場合、そのトラックのすべてのキーに[カーブを単純化](Simplify Curve)が機能します。
ハイライト表示した別のトラックで別の範囲を指定する場合は、上記の方法のいずれかを使用できます。
- [カーブ](Curves)メニューで[カーブを単純化](Simplify Curve)を選択します。
3ds Max によって[カーブを単純化](Simplify Curve)ダイアログ ボックスが開きます。 このダイアログ ボックスには、1 つのしきい値パラメータだけがあります。
[しきい値](Threshold)設定の値を増加させると、単純化された後のキーの数が少なくなります。 この値が大きいほど、削除は大きくなります。
- [OK]ボタンをクリックして、キーを削除できます。
結果を観察します。キーが少なくなりすぎた場合、Ctrl+Z を押して元に戻し、しきい値を低くしてキーを削除し直します。残りのキーが多すぎる場合、しきい値を高くしてキーを削除し直します。
ヒント: 特定のアニメーションに対して[しきい値](Threshold)の適切な値を見つけるために、何度か試してみることが必要になる場合があります。
インタフェース
- [カーブを単純化](Simplify Curve)
-
[カーブを単純化](Simplify Curve)ダイアログ ボックスが開きます。
- しきい値
-
一致度を設定するフィールドです。値を大きくすると、キーは少なくなります。
- OK
-
[しきい値](Threshold)の設定を使用し、キーを次のように削除します。
- ハイライト表示されたトラックのみが単純化されます。
- トラックのキーのいずれかがハイライト表示されている場合、指定された範囲内でのみ(すなわち、各トラックの左端のハイライト表示されたキーから右端のハイライト表示されたキーまでの間)単純化が実行されます。 キーがハイライト表示されていない場合、そのトラックのすべてのキーに対して単純化が実行されます。