[パーティクル](Particles)サブオペレータを使用すると、パーティクルを囲む球状ボリュームや特定の視野の内部で最も近いパーティクルのインデックスなど、通常は近接するパーティクルに関して、各パーティクルの特定のプロパティを派生できます。ボリュームや視野は、明示的に設定することも、他のサブオペレータから入力することもできます。
このサブオペレータは、フロー全体に対して、またはプロキシ パーティクルと呼ばれる別のパーティクル フローのパーティクルに対して使用できます。
インタフェース
- 出力タイプ(Output Type)
- この読み取り専用フィールドには、[凝集プロパティ](Aggregated Property)ドロップダウン リストでアクティブなアイテムのデータ タイプが表示されます。各プロパティのデータ タイプは次のように説明に表示されます。
[凝集プロパティ](Aggregated Property)領域
- 凝集プロパティ(Aggregated Property)
- パーティクルから凝集するプロパティを選択します。
- 近似最適検索(Approx. Closest Search)
- オンのときは、精度を下げて凝集速度を上げます。[最も近いパーティクルの距離](Closest Particle Distance)、[最も近いパーティクルのインデックス](Closest Particle Index)、および[最も近いパーティクルの位置](Closest Particle Position)の場合にのみ使用できます。パーティクルが非常に多い場合はこれをオンにします。既定値はオフです。
- プロキシ パーティクルは O1 (Use O1 As Proxy Particles)
- オンにすると、オブジェクト データ入力が[パーティクル](Particles)サブオペレータに追加されます。[オブジェクトを選択](Select Object)サブオペレータからこの入力にパーティクル フローを接続できます。プロパティの凝集にはプロキシ パーティクルを使用します。既定値ではチェックマークが付いています。
- プロキシにフィルタを使用(Use Filter For Proxies)
- フィルタとして使用するブール演算データ チャネルを別のオペレータから入力できます。たとえば、これを使用してパーティクルを 1 つのイベントに制限します。フィルタ チャネルを指定するには[フィルタ データ チャネル](Filter Data Channel)ボタンを使用します。[プロキシ パーティクルは O1](Use O1 As Proxy Particles)がオンのときにのみ使用できます。
- ダブル フィルタ処理適用(Apply Double Filtering)
- オフにすると、凝集は現在のフローに含まれるすべてのパーティクルに関してフィルタされたパーティクルに対して行われます。オンにすると、フィルタされたパーティクルのみに関してフィルタされたパーティクルに対して行われます。[プロキシ パーティクルは O1](Use O1 As Proxy Particles)がオフのときにのみ使用できます。
- フィルタ データ チャネル(Filter Data Channel)
- プロキシ パーティクルをフィルタするためのデータ チャネルを指定できます。[プロキシにフィルタを使用](Use Filter For Proxies)がアクティブのときにのみ使用できます。
[近接半径と FOV](Vicinity Radii and FOV)領域
- [外部]
- その範囲内のパーティクルを凝集の対象にするパーティクルからの最大距離。[コア](Core)も併せて使用しないと(後述参照)、重みはこのボリューム全体について常に一定です。
- R2
- オンにすると、実数形式データを出力するサブオペレータを[パーティクル](Particles)サブオペレータの #2 入力にワイヤリングすることによって、外径値を指定できます。
- コア(Core)
- オンのときは、この半径の内側にあるパーティクルに高い優先順位が与えられます。コア半径の内側にあるすべてのパーティクルは、重みが 1.0 (100%)に設定されます。コア半径の外側では、重みは外径で 0.0 になるように直線的に低下します。最善の結果を得るには、この値を[外径](Outer Radius)の値より小さくする必要があります。[密度](Density)、[近隣の数](Number of Neighbors)、および優先カスタム値/速度プロパティとともにのみ使用できます。
- R3
- オンにすると、実数形式データを出力するサブオペレータを[パーティクル](Particles)サブオペレータの #3 入力にワイヤリングすることによって、コア半径値を指定できます。
- [視野]
- 先端が既定で処理対象パーティクルの位置にあるコーンのボリューム内のパーティクルに凝集を制限できます。既定値の 360.0 は、球状ボリュームの内部にあるすべてのパーティクルを凝集するように指定します。半球内のパーティクルだけを凝集するには、この値を 180.0 に設定します。四半球の場合は 90.0 を使用します。後述する FOV 軸パラメータを使用して、視野の方向を設定します。
- R4
- 実数形式データを出力するサブオペレータを[パーティクル](Particles)サブオペレータの #4 入力にワイヤリングすることによって、視野の値を指定できます。
- FOV 軸は速度(Use Speed As FOV Axis)
- 視野の方向を、パーティクルの移動方向(「前方」)に設定します。
- FOV 軸は V5 (Use V5 As FOV Axis)
- ベクトル形式データを出力するサブオペレータを[パーティクル](Particles)サブオペレータの #5 入力にワイヤリングすることによって、視野の方向を指定できます。たとえば、後方を見るには、[速度](Speed)を[ベクトル](Vector)に設定した[入力スタンダード](Input Standard)サブオペレータを使用し、[関数](Function)サブオペレータ([タイプ](Type) = [ベクトル](Vector)、[事前の係数](Pre-Factor)または[事後の係数](Post-Factor) = -1.0、[2 番目のオペランドを使用](Use Second Operand) = オフ)を介してフィードします。
- 位置は V6 (Use V6 As Position)
- 既定では、視野の原点は処理対象のパーティクルの位置です。このオプションを使用すると、ベクトル形式データを出力するサブオペレータを[パーティクル](Particles)オペレータの #6 入力にワイヤリングすることによって、異なる位置の値を指定できます。それにより、現在のパーティクル位置とは異なるポイントに対して凝集されたプロパティを調べることができます。
- カスタムパーティクルウェイト(Use Custom Particle Weight)
- 近接/コア半径の設定によって定義されたもの以外の重み値が必要な場合は、このオプションを使用します。[密度](Density)、[密度グラデーション](Density Gradient)、[近隣の数](Number Of Neighbors)、[優勢カスタム データ](Prevalent Custom Data)、[優勢速度](Prevalent Speed)の各凝集プロパティ オプションに対してのみ使用できます。
たとえば、[密度](Density)オプションはパーティクルの数のみ考慮します。異なるサイズのパーティクルがシステム内にあり、数だけではなくパーティクルの質量も考慮して密度を計算するものとします。パーティクルのサイズの立方として質量を計算する追加チャネルを作成し、それをウェイト データ チャネルとして使用します。
- ウェイト データ チャネル(Weight Data Channel)
- カスタム パーティクル ウェイトを定義するためのデータ チャネルを指定できます。[カスタムパーティクルウェイト](Use Custom Particle Weight)がアクティブのときにのみ使用できます。
- 優勢データ チャネル(Data Channel For Prevalent)
- 凝集用のカスタム データを定義するためのデータ チャネルを指定できます。[凝集プロパティ](Aggregated Property)が[優勢カスタム データ](Prevalent Custom Data)のときにのみ使用できます。
- 検索最適化(Search Optimization)
- メモリを多用して凝集の速度を上げます。パーティクルが多い場合はオンにします。パーティクルが少なくてメモリを節約する場合はオフにします。既定値ではチェックマークが付いています。