[ノイズ](Noise)モディファイヤ

[ノイズ](Noise)モディファイヤでは、3 本の座標軸の任意の組み合わせで、オブジェクトの頂点の位置を調整します。この重要なアニメーション ツールは、オブジェクトのシェイプのランダム変動をシミュレートします。

フラクタルの設定で、風に吹かれる旗のように、不規則に波打つパターンが得られます。フラクタルの設定では、平らなジオメトリから山岳地形を作ることもできます。

[ノイズ](Noise)モディファイヤは、あらゆる種類のオブジェクトに適用できます。ノイズ ギズモのシェイプが変化し、パラメータ設定の変更の効果を視覚的に確認できます。[ノイズ](Noise)モディファイヤの効果は、多数の面が含まれるオブジェクトほど顕著になります。

[ノイズ](Noise)パラメータのほとんどに、アニメーション コントローラがあります。既定値で設定されているキーは、[位相](Phase)のみです。

ノイズが適用されていない平面

平面にテクスチャを追加して、穏やかな海を作成

フラクタル ノイズが適用されている平面

ノイズとともにテクスチャを平面に追加し、荒れた海を作成

手順

ノイズをオブジェクトに適用するには:

  1. オブジェクトを 選択して、 [ノイズ](Noise)モディファイヤを適用します。アニメートするには、0 (ゼロ)以外のフレームへ移動して ([オート](Auto)キー)を押します。
  2. [パラメータ](Parameters)ロールアウト [強度](Strength)領域で、3 つの座標軸のうち 1 つ以上の[強度](Strength)を上げます。

    強度を上げると、ノイズ効果が確認できるようになります。

  3. [ノイズ](Noise)領域で、[スケール](Scale)を調整します。値が低いほど、強度設定のダイナミックが上がり、効果がよりはっきりします。その他のオプションについては、後述の[ノイズ](Noise)領域を参照してください。

    この手順をアニメートした場合は、アニメーションの実行に伴ってパラメータを変更して効果を確認できます。

    ノイズ効果の他のソースでは、[ノイズ](Noise)モディファイヤのサブオブジェクト レベルに移動し、ギズモとモディファイヤの中心を変更します。

地形効果を作成するには:

    [フラクタル](Fractal)を設定すると、[ノイズ](Noise)モディファイヤによって、ランダムなフラクタル ノイズが生成され、さまざまな位相的効果や地形効果が得られます。これらの効果をアニメートしたり、これらの効果を使用して静的な景観やその他の複雑な形状をモデリングすることができます。

    次の手順は、XY 平面に置かれたマルチセグメント ボックスのような広いオブジェクトから作業を開始することを想定しています。

  1. オブジェクトに[ノイズ](Noise)モディファイヤを適用します。
  2. [パラメータ](Parameters)ロールアウト [ノイズ](Noise)領域で、[フラクタル](Fractal)チェック ボックスにチェックマークを付けます。

    これで、[粗さ](Roughness)と[反復](Iterations)を設定できます。

  3. Z 軸の[強度](Strength)を上げ、他のパラメータを調整します。

    基本地形ができたら、[メッシュを編集](Edit Mesh)でサブオブジェクトを選択し、ノイズを適用して狭い範囲で山を形成できます。2 つ目の[ノイズ](Noise)モディファイヤを適用して最初の[ノイズ](Noise)モディファイヤを増幅することもできます。

インタフェース

モディファイヤ スタック

[ギズモ](Gizmo)/[中心](Center)

ギズモを移動、回転、スケールし、またサブオブジェクトをセンタリングしてノイズに影響を与えることができます。また、サブオブジェクト変換をアニメートすることもできます。

スタック表示の詳細は、[モディファイヤ スタック](Modifier Stack)コントロールを参照してください。

[パラメータ](Parameters)ロールアウト

[ノイズ](Noise)領域

オブジェクトの物理的な変形をもたらすノイズ効果の表示を制御します。既定値では、設定を変更しないと、コントロールはいずれもアクティブにはなりません。

シード

設定した数からランダムな始点を生成します。設定ごとに異なる構成ができるので、特に地形の作成に便利です。

スケール

ノイズ効果のサイズ(強度ではない)を設定します。値が大きくなると、ノイズが滑らかになり、小さいとぎざぎざになります。既定値は 100 です。

フラクタル

現在の設定に基づいてフラクタル効果が適用されます。既定値ではチェックマークが付いていません。

[フラクタル](Fractal)にチェックマークを付けると、以下のオプションが使用可能になります。

粗さ

フラクタル変化の範囲を設定します。値が小さいほど滑らかになります。範囲は 0 ~ 1.0です。既定値は 0 です。

反復

フラクタル関数に用いられる反復回数(またはオクターブ)の値を指定します。反復回数が少ないと、フラクタル エネルギーが小さくなり、スムージング効果が強くなります。反復回数を 1.0 にすると、フラクタルのチェックマークを消した場合と同じ結果になります。範囲は 1.0 ~ 10.0 です。既定値は 6.0 です。

[強度](Strength)領域

ノイズ効果の強度を制御します。強度を指定しないとノイズ効果は発生しません。

[X]、[Y]、[Z]

3 つの座標軸沿いのノイズ効果を設定します。いずれかの軸の値を入力しないと、ノイズ効果は発生しません。既定値は 0.0、0.0、0.0 です。

[アニメーション](Animation)領域

発生するノイズ パターンにサイン波形をかぶせて、ノイズ効果のシェイプを制御します。これで極値が減衰され、ノイズが限度内に抑えられます。[アニメーション ノイズ](Animate Noise)チェック ボックスにチェックマークを付けると、これらのパラメータは、ノイズ効果全体に影響します。ただし、[ノイズ](Noise)および[強度](Strength)パラメータは別個にアニメートできます。これらについては、アニメート中または再生中に[アニメーション ノイズ](Animate Noise)チェック ボックスにチェックマークを付ける必要はありません。

アニメーション ノイズ

[ノイズ](Noise)および[強度](Strength)パラメータの結合効果を制御します。次のパラメータでは、基本の波形を調整します。

周期

波形の谷からピークまでの周期を指定します。ノイズ効果の速度を制御します。周期が短いと、ノイズが速く振動します。周期が長いとスムーズでやさしいノイズになります。

位相

基本波形の始点と終点をシフトします。既定値では、アニメーション キーは、アクティブ フレーム範囲の最初または最後に設定されます。トラック ビュー内で、これらの位置を編集することによって、[位相](Phase)の効果をよりはっきりと見ることができます。[アニメーション ノイズ](Animate Noise)を選択してアニメーションの再生を有効にします。