[リラックス](Relax)モディファイヤ

[リラックス](Relax)モディファイヤは、頂点とその近隣との間の距離を近づけたり遠ざけたりすることで、メッシュ内のサーフェスの外観上のテンションを変更します。各頂点を平均の中心点に向かって移動すると、通常、オブジェクトはよりスムーズに、またやや小さくなります。尖ったコーナーやエッジを持つオブジェクトに使用すると、最も顕著な効果が見られます。

[リラックス](Relax)により元の輪郭から離れたボール

[リラックス](Relax)機能を適用すると、それぞれの頂点は隣接する頂点の平均位置に向かって移動します。隣の頂点とは、目に見えるエッジを現在の頂点と共有している頂点のことです。

オリジナルのオブジェクトとリラックスを適用したオブジェクトの比較

パッチ

バージョン 4 では、モディファイヤ スタックを伝わるパッチ オブジェクトは、このモディファイヤによってメッシュに変換されません。[リラックス](Relax)モディファイヤに入力されたパッチ オブジェクトは、そのパッチ定義を保持します。3ds Max の前のバージョンで作成したファイルには、[リラックス](Relax)モディファイヤが適用されたパッチ オブジェクトが含まれており、下位互換性を保つためにメッシュに変換されます。

インタフェース

リラックス値

反復ごとに頂点を移動する距離を設定します。この値には、頂点のオリジナルの位置からその隣の頂点すべての平均位置までの距離をパーセンテージで指定します。範囲は -1.0 ~ 1.0、既定値は 0.5 です。

  • [リラックス](Relax)に正の値を設定すると、頂点どうしが近づきます。オブジェクトはよりスムーズに、また小さくなります。
  • [リラックス](Relax)の値が 0.0 の場合、頂点は移動しません。[リラックス](Relax)はオブジェクトに何の影響も与えません。
  • [リラックス](Relax)に負の値を設定すると、頂点どうしが離れます。オブジェクトはより不規則に、また大きくなります。

    リラックス値 = 1.0、0.0、-1.0

    反復 = 1(既定値)

反復

リラックス処理を繰り返し実行する回数を設定します。1 回反復するごとに、平均位置が再計算され、リラックス値が各頂点に再適用されます。既定値は 1 です。

  • 反復が 0 (ゼロ)の場合は、リラックスは適用されません。
  • 正のリラックス値で反復を繰り返すと、オブジェクトはスムーズになり、縮みます。非常に大きな反復値を指定した場合は、オブジェクトは縮んで点になってしまいます。
  • 負のリラックス値で反復を繰り返すと、オブジェクトは拡大され、誇張されます。比較的小さい反復値を設定しても、オブジェクトは収拾がつかなくなり、ほとんど使用に堪えなくなります。

    反復数 = 0、10、50

    リラックス値 = 0.5(既定値)

    .

    反復 = 0、1、5

    リラックス値 = -0.5

境界点を固定したまま保持

オープン メッシュの各エッジの頂点を移動するかどうかを設定します。既定値ではチェックマークが付いています。

[境界点を固定したまま保持](Keep Boundary Pts Fixed)のチェックマークが付いているとき、オブジェクトの残りの部分がリラックスされても、境界の頂点は移動されません。このオプションは、開いたエッジを共有する複数のオブジェクトで作業する場合や、複数の要素を単一オブジェクト内で使用する場合に特に有効です。

このチェック ボックスのチェックマークが付いていない場合、オブジェクトのすべての頂点がリラックスされます。

[境界点を固定したまま保持](Keep Boundary Pts Fixed)= チェックマークを付ける

反復数 = 0、10、50

[境界点を固定したまま保持](Keep Boundary Pts Fixed)= チェックマークを消す

反復数 = 0、10、50

外側のコーナーを保存

オブジェクトの中心から最も離れた頂点の元の位置を保存します。