CV サーフェス

CV サーフェスとは、コントロール頂点(CV)を操作してコントロールする NURBS サーフェスです。CV はサーフェス上に配置されず、代わりにサーフェスを囲むコントロール ラティスを定義します。それぞれの CV には、サーフェスのシェイプを変更するために調整できる重みがあります。

コントロール ラティスの CV により、定義するサーフェスが形成されます。

初期の NURBS サーフェスは必ず編集されるため、[パラメータを作成](Create Parameters)ロールアウトは[修正](Modify)パネルには表示されません。 この点において、NURBS サーフェス オブジェクトは他のオブジェクトと異なります。 [修正](Modify)パネルのロールアウトは、初期設定を変更するためのその他の方法を提供します。

手順

CV サーフェスを作成するには:

  1. [作成](Create)パネルに移動します。
  2. ([ジオメトリ](Geometry))がアクティブな状態で、ドロップダウン リストから[NURBS サーフェス](NURBS Surfaces)を選択します。
  3. [CV サーフェス](CV Surf)ボタンをクリックします。
  4. ビューポートで、マウスをドラッグしながら平面セグメントの領域を指定します。
  5. サーフェスの作成パラメータを調整します。
    注: CV サーフェスを編集する場合、CV を追加したり移動したりして複数の CV を同じ場所(または近い場所)に置き、サーフェスのその領域内にある CV の影響を増やすことができます。2 つの同一 CV は曲率を大きくします。3 つの同一 CV は、サーフェス内の角のある頂点を増やします。この方法で、サーフェスを形成することができます。ただし、後から CV を個別的に移動した場合は、この効果が失われます(CV を融合することにより、複数 CV の作用を得ることもできます)。

インタフェース

ポイント サーフェスと CV サーフェスには、NURBS サーフェスの種類を示す名称が違うことを除いて、同じ作成パラメータがあります。

[キーボード入力](Keyboard Entry)ロールアウト

[キーボード入力](Keyboard Entry)ロールアウトを使用して、CV サーフェスをキーボード入力で作成できます。Tab キーを使用してロールアウト内の各コントロールに移動できます。キーボードから[作成](Create)ボタンをクリックするには、ボタンがアクティブになっているときに Enter を押します。

[X]、[Y]、[Z]
サーフェスの中心の座標を入力します。
[長さ](Length)と[幅](Width)
サーフェスのサイズを、現在の 3ds Max の単位で入力します。
CV数(長さ方向)
サーフェスの長さに沿った CV の数(初期の CV 列の数)を入力します。
CV数(幅方向)
サーフェスの幅に沿った CV の数(初期の CV 行の数)を入力します。
作成
サーフェス オブジェクトを作成します。

[パラメータを作成](Create Parameters)ロールアウト

長さ
サーフェスの長さを現在の 3ds Max の単位で表示します。
サーフェスの幅を現在の 3ds Max の単位で表示します。

[修正](Modify)パネルの、[長さ](Length)と[幅](Width)編集ボックスは無効になります。サーフェスの長さや幅を変更するには、[サーフェス](Surface)サブオブジェクト レベルでサーフェスをスケールします。CV のサブオブジェクトを動かしてサーフェスの長さや幅を変更することもできます。

CV数(長さ方向)
サーフェスの長さに沿った CV の数を指定します。これは、サーフェス内の CV 列の初期の個数です。値の範囲は 4 ~ 50 です。
CV数(幅方向)
サーフェスの幅に沿ったポイントの数を指定します。これは、サーフェス内の CV 行の初期の個数です。値の範囲は 4 ~ 50 です。

[修正](Modify)パネルでは、CV の[長さ](Length)と[幅](Width)編集ボックスは無効になります。行や列の数を変更するには、既存の行や列を削除するか、[サーフェス CV](Surface CV)サブオブジェクト レベルで[リファイン](Refine)コントロールを使用して新しい行または列を追加します。

マッピング座標を生成
マッピングしたマテリアルをサーフェスに適用できるように、マッピング座標を生成します。

[マッピング座標を生成](Generate Mapping Coordinates)コントロールは[修正](Modify)パネルで選択します。[サーフェス](Surface)サブオブジェクト レベルです。

法線を反転
チェックマークを付けると、サーフェス法線の方向が逆になります。

[法線を反転](Flip Normals)コントロールは、[修正](Modify)パネルで選択します。[サーフェス](Surface)サブオブジェクト レベルです。

CV サーフェスを変更すると、ロールアウトを使用してそのサーフェス近似設定を変更することができます。

[自動パラメータ設定](Automatic Reparameterization)領域

この領域の中のラジオ ボタンを使用すると、自動パラメータ設定を選択できます。パラメータ設定では、サーフェスはそのパラメータの設定を編集したとおりに保持します。パラメータ設定がない場合は、サーフェスのパラメータの設定は編集したとおりに変更されず、不規則になることがあります。

  • [なし](None)パラメータ設定を行いません。
  • コードの長さコード長に関するパラメータ設定のアルゴリズムを選択します。

    コード長に関するパラメータ設定を行うと、カーブの各セグメント長の平方根に基づいて(パラメータ スペース内で)ノットが配置されます。

    通常はコード長に関するパラメータ設定が最適な選択です。

  • [均等](Uniform)ノットが均等に配置されます。

    均等ノット ベクトルには、編集したときにサーフェスがローカルでしか変化しないという利点があります。他の 2 形態のパラメータの設定方法では、いずれかの CV を移動することでサーフェス全体が変化することがあります。