シーンの読み込み、合成、置換、外部参照

シーンや他のプログラムのジオメトリを組み合わせて再利用すれば、生産効率を著しく高めることができます。3ds Max では、[読み込み](Import)、[合成](Merge)、[置換](Replace)の各コマンドでこの方法を利用できます。また、外部参照機能を利用すれば、同じプロジェクトで作業しているユーザとの間でシーンやオブジェクトを共有できます。

読み込みによって別のシーンの一部になった歯車のモデル

他のプログラムのジオメトリの読み込み

他のプログラムのオブジェクトをシーンに読み込むには、アプリケーション メニュー[読み込み](Import)を使用します。読み込むことのできるファイル タイプのリストは、[読み込むファイルを選択](Select File To Import)ダイアログ ボックスの[ファイルの種類](Files Of Type)ドロップダウン リストにあります。

選択したファイルのタイプによっては、その読み込みプラグインに使用できるオプションを指定できます。

シーンに合成

複数の 3ds Max のシーンを組み合わせて 1 つの大きなシーンを作成するには、[合成](Merge)を使用します。ファイルを合成するときに、合成するオブジェクトを選択できます。合成するオブジェクトの名前が、現在のシーンにあるオブジェクトと同じ名前の場合は、名前を変更するか、そのオブジェクトの処理を行わずに次に移ることができます。

1 つのシーンに合成されたパイプと灰皿のモデル

アニメーションをシーンにロードする

[アニメーションをロード](Load Animation)を使用し、保存されたアニメーションをシーン内のオブジェクトにロードします。

シーン オブジェクトを置換

シーンのオブジェクトを他のシーンにある同じ名前のオブジェクトに置き換えるには、[置換](Replace)を使用します。[置換](Replace)を使用すると、まず、単純なオブジェクトのシーンで設定とアニメートを行ってから、そのオブジェクトを詳細なオブジェクトに置き換えてレンダリングすることができるので便利です。

[置換](Replace)ダイアログ ボックスの外観と機能は、[合成](Merge)ダイアログ ボックスと同じですが、現在のシーンにあるオブジェクトと同じ名前のオブジェクトだけが表示される点が異なります。

外部参照の使用

実際に外部の MAX ファイルから参照するオブジェクトとシーンのセットアップを使用するには、外部参照オブジェクトと外部参照シーンを使用します。これらの機能は、ワークグループで他のユーザとファイルを共有するときに使用します。オプションとして、外部ファイルの更新や保護機能もあります。

ファイル リンク

[ファイル リンク マネージャ](File Link Manager)は、FBX、DWG、RVT 形式のいずれかを使用して別の Autodesk アプリケーションからのジオメトリやマテリアルをリンクできるようにします。3ds Max または別のアプリケーションを使用してシーンを編集する一方で、単一のソース ファイルを維持できます。

送信

[送り先](Send To)機能は、単一のソース ファイルを別の Autodesk アプリケーションで共有する方法の 1 つです。ファイルを別の Media & Entertainment アプリケーションに送信すると、そのアプリケーションが起動されます。このアプリケーションでファイルを編集してから、3ds Max に再び送信して 3ds Max でさらに編集し、最終的な目標が達成されるまで繰り返すことができます。