スライディング関節と回転関節(HI ソルバ)

HI ソルバを使用する場合に、関節制限を設定するコントロールについて説明します。ここで X、Y、または Z 軸のオン/オフを切り替えたり、これらの制限を設定したりできます。また、設定角度を定義したり調整することができます。設定角度では、チェーンが曲がる方向、チェーンが回転する方向を定義します。

注: スライディング関節は HI ソルバに実装されていますが、IK ソリューションには含まれません。ただし、FK インタラクティブ マニピュレーションの間は含まれます。

インバース キネマティックでスライディング関節をアニメートする必要があれば、HD ソルバを使います。

手順

例: IK チェーンを曲げる方向(設定角度)を設定するには:

    設定角度の設定を理解するために簡単な例を使います。

  1. [作成](Create)パネルに移動して ([システム](Systems))をクリックし、[ボーン](Bones)をオンにします。
  2. [子に割り当て](Assign To Children)にチェックマークを付け、HI ソルバが[ソルバ名](Solver name)編集ボックスに表示されていることを確認します。
  3. トップ ビューポートで、4 つのボーンが直線上に並んでいるボーン チェーンを作成します。
  4. をオンにしてからタイム スライダをフレーム 50 にドラッグします。
  5. ゴールをルート ノードの近くに 移動します。
  6. チェーンにある任意のボーンを 選択します。
  7. [階層](Hierarchy)パネル [IK]パネルで、[回転関節](Rotational Joint)ロールアウトを開きます。
  8. 3 つの軸があります。設定角度のうち 0 (ゼロ)でないものを探します。
  9. 設定角度を変更します。負の角度は正の角度にします。
  10. アニメーションを 再生します。設定角度を変更すると回転の方向を定義し直すことができます。

オブジェクトの階層またはボーン チェーンに回転関節制限を設定するには:

  1. ボーン チェーンまたはオブジェクトの階層を作成します。
  2. チェーンにある任意のオブジェクトを 選択します。
  3. [階層](Hierarchy)パネル [IK]パネルで、[回転関節](Rotational Joint)ロールアウトを開きます。
  4. 軸を制限するには、[アクティブ](Active)と[制限付き](Limited)にチェックマークを付け、[開始位置](From)と[=>]を設定します。ビューポートで階層が回転します。
    ヒント: [開始位置](From)ラベルと[=>]ラベルをクリックすると、すぐに設定した角度でボーンが回転します。

インタフェース

[スライディング関節](Sliding Joints)ロールアウト

[X 軸](X Axis)、[Y 軸](Y Axis)、および[Z 軸](Z Axis)領域
アクティブ化
軸(X、Y、または Z)をアクティブにします。 選択されたオブジェクトは、アクティブな軸上でスライドすることができます。
制限付き
アクティブな軸上で可能なモーションの範囲を制限します。[開始位置](From)編集ボックス、[終了位置](To)編集ボックスと組み合わせて使用します。ほとんどの関節はモーションの範囲が、アクティブな軸に沿って制限されています。たとえば、ピストンは外側の円柱の長さの範囲でしかスライドできません。
[開始位置](From)、[=>]スピナー
位置の限界を設定します。 [制限付き](Limited)機能と組み合わせて使用します。[開始位置](From)と[終了位置](To)のラベルをクリックすると、位置の制限までオブジェクトが移動します。このようにして、オブジェクトのスライディング制限をチェックします。

[回転関節](Rotational Joints)ロールアウト

[X 軸](X Axis)、[Y 軸](Y Axis)、および[Z 軸](Z Axis)領域
アクティブ化
軸(X、Y、または Z)をアクティブにします。 選択されたオブジェクトは、アクティブな軸上で回転することができます。
制限付き
アクティブな軸上で可能な回転の範囲を制限します。[開始位置](From)編集ボックス、[終了位置](To)編集ボックスと組み合わせて使用します。ほとんどの関節は回転の範囲がアクティブな軸に沿って制限されています。たとえば、車軸に沿って回転するタイヤが回るのは、1 本の車軸に限られています。
[開始位置](From)、[=>]スピナー
回転の限界を設定します。[制限付き](Limited)機能と組み合わせて使用します。[開始位置](From)と[終了位置](To)のラベルをクリックすると、回転の制限までオブジェクトが回転します。このようにして、オブジェクトの回転制限をチェックします。
設定角度
HI ソルバが、内部計算用の基本ポーズを設定するのに使用します。ボーンが求める回転方向を設定します。