プロバイダ設定ファイル ATSProviders.xml を使用して、個別のアセット トラッキング システムのプロバイダを設定することができます。
ATSProviders.xml は、3ds Max ルート フォルダの \plugcfg にあります。3ds Max では、このファイルを読み込むことはできますが、書き込むことはできません。
この設定ファイルの主要な機能は、フィルタです。フィルタは、ファイルをプロバイダのコントロールから除外するかどうかを 3ds Max が判断するために使用する基準を定義します。プロバイダから除外されると判断されたファイルは、状態チェックなどの処理のためにそのプロバイダに送信されなくなります。同じパイプライン内で複数のプロバイダを使用する場合、または特定のファイル タイプについてはアニメーション スタジオのファイル サーバを使用する場合に、この機能を利用できます。
除外されたファイルのアイコンはグレーで表示され、除外されたことを示すステータス メッセージが表示されます。除外されたファイルをダイアログ ボックスに表示するかどうかは、[除外されたファイルを表示](Display Excluded Files)オプションを使って切り替えることができます。
3ds Max には、フィルタ ファイルのサンプルとして 3ds Max インストール フォルダに \plugcfg\ATSProviders_Example.xml が用意されています。このファイルにはコメントが記載されています。コメントをテキスト エディタにロードすれば、サンプル フィルタの動作および編集方法を確認できます。Autodesk Vault をプロバイダとして使用する場合は、プロバイダ フィールド(ファイルの冒頭にある <Provider> セクション)の名前を Autodesk Vault に次のように変更できます。
変更前:
<Name>Sample Provider Name Example</Name>
と表示されていたものが、次のようになっています。
<Name>Autodesk Vault</Name>
このサンプル ファイルの機能の 1 つは、次の図のように FX ファイルを除外することです。