スーパー ブラックは、レンダリングされたジオメトリの暗さを制限します。このオプションはビデオ合成に使います。合成する場合、バックグラウンドを真黒にする必要がありますが、重なったオブジェクトの位置を正確に把握するには、そのオブジェクトを真黒よりもやや薄くする必要があります。また、ビデオ システムによって RGB 値が「0、0、0」の黒を認識することに問題が生じる場合があり、不正な色として認識されます。
必要であると確信できている場合を除き、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックス [スーパー ブラック](Super Black)チェックボックスのチェック マークをはずしておきます。
スキャンライン レンダラーおよび mental ray レンダラーは、[スーパー ブラック](Super Black) [しきい値](Threshold)基本設定の値を使用して、レンダリング シーンの最大の暗さを決定します。たとえば、かなり濃いシャドウを付けたオブジェクトを黒をバックグラウンドにレンダリングする場合、バックグラウンドは純粋な黒色にレンダリングされますが、オブジェクトの最も濃い影でも[しきい値](Threshold)で設定した強度(既定値は 15)より濃くなることはありません。