他のアプリケーションで行うのと同様に、図面ファイルを後で使用できるように保存します。また、自動保存を設定したり、ファイルをバックアップしたり、選択したオブジェクトだけを保存することもできます。
図面で作業を行っている間は、頻繁に図面を保存してください。ファイルを保存しておくと、停電やその他の事故が発生したときに作業内容が失われずに済みます。元の図面を変更せずに、その図面を使用して新しいバージョンの図面を作成する場合は、元の図面とは別の名前で保存します。
図面ファイルのファイル拡張子は、.dwg です。保存する図面の既定のファイル形式を変更しない限り、図面は最新の図面ファイル形式で保存されます。この形式は、ファイルを圧縮したりネットワーク上で使用するために最適化されています。
注: DWG ファイルの名前(パスを含む)は、最大 256 文字です。
図面ファイルのサイズを管理する
状況によっては、図面ファイルのサイズが予想以上に大きくなることがあります。原因はいくつかあり、可能性の高いものを次の表に示します。PURGE[名前削除]または -PURGE コマンドを使用すると、ほとんどの問題を解決することができます。
- 多くのインクリメンタル保存(システム変数 ISAVEPERCENT を参照)
- 巨大なハッチング、特に分解されている場合
- 巨大な 3D メッシュ
- 未使用の DGN ライン スタイルまたはその他の孤立データ
- 多数のプロキシ オブジェクト
- 多数のブロック定義、または巨大なサイズのブロック定義
- 多数の尺度リスト(SCALELISTEDIT[尺度リスト編集]コマンドを参照)
- 多数の画層フィルタ(FILTERS[画層フィルタ削除]コマンドを参照)
- 多数の登録アプリケーション
次のような追加の手順を実行してもかまいません。
- AUDIT[監査]コマンドを使用して、破損したオブジェクトを除去する
- WBLOCK[ブロック書き出し]コマンドを使用して、すべてのオブジェクトを選択し、新しい図面ファイルとして保存する
- テキスト エディタを使用してさらに調査するために、図面を DXF 形式(ASCII オプション)で保存する(上級)
推奨される方法は、いくつかの小さな図面を作成し、XREF[外部参照]コマンドを使用してそれらをマスター図面に結合し、作業は小さな図面で行うという方法です。
国際的な作業を行う
異なる国や地域にあるオフィスや会社と図面ファイルを共有する場合、図面ファイル名に他言語では使用できない文字が含まれていることがあります。
図面ファイルが異なる言語のオペレーティング システムで作成された場合、次の問題が発生します。
- 対象となる言語がインストールされている場合、ファイル名の文字は Windows Explorer に表示されます。
- 対象となる言語がインストールされていない場合、ファイル名の文字は Windows Explorer に一連の四角形として表示され、言語パックをインストールするように勧めるダイアログ ボックスが表示されます。
どちらの場合も、AutoCAD 2007 ベースの製品およびそれ以降のリリースで図面ファイルを開くことができます。
注: 製品の旧バージョンを使用している企業と図面ファイルを共有する場合は、アジアの言語やアクセント文字を使用する言語でのファイル名の問題を回避しなければなりません。このような環境では、ファイル名に 16 進数で 80 以上の文字(高位の ASCII 文字)を使用しないでください。