[ワークフロー設定エディタ] (Autodesk Showcase)

(AutoCAD Suite のみ) Autodesk Showcase で開き、レンダリングする図面の準備をするワークフローの設定をカスタマイズします。

アクセス方法

アプリケーション メニュー [Suite ワークフロー] Showcase ワークフローを選択 [設定]

WORKFLOW

このバージョンの[ワークフロー設定エディタ]の設定は、レンダリング目的でドキュメントを Showcase に送信するすべてのワークフローで使用できます。

オプション

次のオプションが表示されます。

[ジオメトリ]

読み込まれたデータの面分割と詳細レベル(スムーズ レベル)をコントロールします。

ジオメトリの設定は、AutoCAD 入力モデルの Showcase における「メッシュ」への変換をコントロールします。このワークフローにより、オブジェクごとに 1 つのメッシュを使用する詳細レベル 1 (1LOD)の Showcase モデルまたは複数の詳細レベルを持つ Showcase モデルとなります。1LOD に設定すると、レンダリング パフォーマンスが向上します。これは、複数のパーツからなるモデルに適しています。

[変換設定]
オブジェクトを Showcase のメッシュに変換する方法を指定します。選択する設定は、表示品質とパフォーマンスに影響します。
コード 設定名 説明
001 すべての目的用 既定の設定で、全般に適した選択です。さまざまな範囲で 3 つの異なる LOD が作成されます。この設定はほとんどのオブジェクトに適していますが、大きなオブジェクトが含まれ、基面が含まれている可能性があり、ときに適度なクローズアップを使用する場合がある外部シーンに最も適していると感じるかもしれません。
002 大きなパーツ 橋や都市の景観のような、大規模な設計に適しています。このスクリプトでは、大きなパーツ用に最適化された 3 つの LOD が作成されます。このスクリプトでは、ディテールはあまりよくレンダリングされませんが、[すべての目的]スクリプトよりも生成されるポリゴンの数が少ないので、中くらいから大きいオブジェクトの場合によりよいパフォーマンスとなります。
003 ディテール 携帯用の消費者製品のような、小規模の設計に適しています。このスクリプトでは、小さなパーツ用に最適化された 3 つの LOD が作成されます。作成されるポリゴンの数は多くなりますが、小さなシーンの場合、品質がよくなります。また、ユーザにとっては重要なディテールが多く含まれる中サイズのシーンでもよい結果が得られます。この設定は、アイス スケートやダッシュボードのような小~中サイズのモデルに使用してください。ただし、大きく湾曲した面や形状にはお勧めできません。
004 1LOD 低 ポリゴン数がもう少し少ない 1LOD です。このオプションでは、大きなモデルではパフォーマンスが良く、クローズアップ部分で少し品質が下がります。
005 1LOD 中 ポリゴン数が中程度の 1LOD です。このオプションは、中サイズのモデルに適しています。
006 1LOD 高 ポリゴン数が多い、1LOD です。このオプションは、小さなモデルに適していますが、パフォーマンスには大きく影響します。

[表示スタイル]

Showcase の表示スタイルの設定には、抽象とリアリスティックの 2 つのタイプがあります。抽象スタイルではオブジェクトの相対サイズや比率が明確に表示されます。このため、進行中の概念設計や作業に使用することをお勧めします。リアリスティック スタイルでは、詳細がより明確に表示されます。このため、さらに高度な設計に使用することをお勧めします。

[表示スタイル]
次のいずれかの表示スタイルを指定します。
表示スタイルの設定 説明
[リアリスティック -- 影なし] パフォーマンスが高速となります。
[リアリスティック -- 周囲光の影] スクリーン スペース アンビエント オクルージョン(SSAO)が有効で、薄い影が表現されます。指向性の環境の影は無効化されます。
[リアリスティック -- 影] 指向性の環境の影が有効で、周囲光の影は無効化されます。
[リアリスティック -- 影と周囲光の影の両方] これが既定の表示スタイルです。周囲光の影と環境の影の両方が有効化され、シーンがよりリアルにハードウェア レンダリングされます。
[リアリスティック -- レイトレース] このオプションでは、最もリアルな表示スタイルが再現されます。レイトレースを使用することで、オブジェクトは互いに反射し合います。レイトレースのその他の利点は、透明度とシーンの照明がより正確にレンダリングされる点です。
[抽象 -- 立体感のない色] このオプションでは、シェーディングなしでモデルが表示されます。ジオメトリのエッジが表示され、マテリアルがそのテクスチャの平均色でレンダリングされます。周囲光の影、反射、環境光は表示されません。
[抽象 -- トゥーン色] このオプションでは、シーンは漫画のイラストのようにレンダリングされます。ジオメトリのエッジが表示され、マテリアルの平均色が使用されます。周囲光の影と反射は表示されません。
[抽象 -- シェーディングされたテクスチャ] このオプションでは、モデルがシェーディングされて表示されます。ジオメトリのエッジが表示され、テクスチャを使用してマテリアルがレンダリングされますが、反射やバンプは表示されません。周囲光の影と反射は表示されません。
[抽象 -- テクニカル イラスト] これは、反射マテリアルを使用したモデルのイラストレーションに理想的な選択です。テクスチャと環境の反射が有効化されます。周囲光の影は表示されません。ジオメトリと環境の両方がイラストレーションとしてレンダリングされます。
[抽象 -- リアリスティック] このオプションでは、モデルがリアルにレンダリングされ、ジオメトリ エッジを追加することによって外観が向上します。周囲光の影と環境の反射は有効化されます。

[バックグラウンド環境]

図面に視覚的なコンテキストと照明を提供します。

環境は、単純なバックグラウンド イメージではありません。環境は、デザインの表面に周囲にあるものが映るように、光を投じます。選択はかなり主観的になりますが、次のガイドラインを参考にしてください。[Showcase 環境]メニューと[大規模環境]メニューのオプションは同じです。

[Showcase 環境]
デザインに使用する環境を設定します。次の設定が使用できます。
設計サイズ 設定の選択候補
非常に大きなモデル
  • [BP 黒-白] (スケール独立 - 抽象)
  • [BP 一般] (スケール独立 - 抽象):[グレー バックグラウンド]:
  • [BP グラデーション] (スケール独立 - 抽象)
  • [空] (スケール独立 - 抽象):[イメージなし] (これは、色の表示をコントロールする場合に適しています。)
70 m のサイズまで
  • [草地] (建物のサイズ - リアリスティック)
  • [白い部屋] (建物のサイズ - 抽象)
  • [黒い部屋] (建物のサイズ - 抽象)
7 m のサイズまで
  • [田舎道] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [昼光石膏クレータ] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [砂漠の夜明けの道] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [ドッキング] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [乾いた湖底] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [展示ホール] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [夜のプラザ] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [夜道] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [古い倉庫] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [セブルベダ] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [シュトゥットガルト] (自動車のサイズ - リアリスティック)
  • [一般」 (自動車のサイズ - 抽象)
  • [写真スタジオ] (自動車のサイズ - リアリスティック)
1 m のサイズまで
  • [無人ラボ] (椅子サイズ - リアリスティック)
  • [ID 硬木材] (椅子サイズ - リアリスティック)
  • [ID ブルーム] (椅子サイズ - 抽象)
  • [ID ボックス スイープ] (椅子サイズ - 抽象)
  • [ID シンプルな天窓] (椅子サイズ - 抽象)
  • [ID 速度] (椅子サイズ - 抽象)
  • [ID テクニカル イラスト] (椅子サイズ - 抽象)
[モデルの方が大きい場合]
小さい方のデザインの最大長さ寸法をメートル単位で指定します。
[大規模環境]
指定した値を超える長さ寸法を持つデザインに使用する環境を設定します。

使用可能なオプションは、Showcase 環境で使用できるオプションと同じです。

[地表面レベル]
地表面を、モデルとの関係で指定します。基面には、モデルの影が映ります。モデルの一番下に配置したり、Inventor の[基面]と一致させることができます。地下の詳細を表現する場合がある建物の場合は、1 階に高度を指定できます。
[モデル上の中心環境]
モデルを移動することなく環境を中心に配置することから、推奨する設定です。Inventor の拘束を読み込む場合や、複数のファイルからシーンを構成する場合には、モデルを移動することはお勧めできません。

ナビゲーション

ウォーク ゾーンは、表示オブジェクトおよび環境床に基づいて、シーン内のウォーク可能な領域をシミュレートします。この機能は、階段や廊下のような通過可能特性を含む大きなシーンに役立ちます。ウォーク ゾーンは、SteeringWheels ウォーク モードでまたはキーボードの矢印キーで操作します。

[対話的なウォークスルー用ウォーク ゾーンを作成]
建築環境に対して、設計された空間全体を目の高さで対話的にナビゲートするためのウォーク ゾーンを作成します。