AutoLISP ファイルを使用するには、まず AutoCAD にロードする必要があります。
AutoLISP アプリケーションは、拡張子が .lsp の編集可能な ASCII テキスト ファイルに格納されています。これらのファイルには、一般的に、ヘッダ部があります。 このヘッダ部には、ルーチン、使用法、特別な説明などが記述されます。また、このヘッダには、そのルーチンの作成者や著作権情報を記載したコメントが記述されることもあります。コメントの先頭にはセミコロン(;)を付けます。AutoLISP ファイルは、ASCII テキスト ファイルを作成できるテキスト エディタやワード プロセッサを使用して表示したり編集することができます。
AutoLISP アプリケーションを使用するには、そのアプリケーションをロードする必要があります。APPLOAD[アプリケーション ロード]コマンドを使用するか、AutoLISP の load 関数を使用して、アプリケーションをロードします。AutoLISP アプリケーションをロードすると、AutoLISP コードが LSP ファイルからシステム メモリにロードされます。LSP ファイルがサポート ファイルの検索パス内にない場合は、ファイル名パラメータで相対サポート パスを指定する必要があります。
load 関数を使用してアプリケーションをロードするには、コマンド プロンプトに対して AutoLISP コードを入力する必要があります。load 関数が正常に終了すると、ファイル内の最後の式の値がコマンド プロンプト領域に表示されます。これは通常、そのファイルで定義されている最後の関数の名前か、新しくロードされた関数の使用説明です。load 関数が失敗すると、AutoLISP のエラー メッセージが表示されます。ファイルのコーディングが間違っていたり、間違ったファイル名を指定すると、load が失敗します。load 関数の構文は、次のとおりです。
(load filename [onfailure])
この構文は、load 関数に 2 つの引数があることを示しています。1 つは filename で、これは必須です。もう 1 つは onfailure で、これは省略可能です。コマンド プロンプトから AutoLISP ファイルをロードする場合は通常、filename 引数のみを指定します。次の例は、AutoLISP ファイル newfile.lsp をロードします。
コマンド: (load "newfile")
拡張子.lsp は省略可能です。この形式は、現在のライブラリ パス上のどの LSP ファイルに対しても動作します。
ライブラリ パス上にない AutoLISP ファイルをロードする場合は、filename 引数として、ファイル名を絶対パスで指定する必要があります。
コマンド: (load "d:/files/morelisp/newfile")
コマンド: (load "/files/morelisp/newfile")