前のセクションで説明したスライド形式は、AutoCAD Release 9 (相当する日本語バージョンはリリースされていません)以降のバージョンで提供されます。この形式は、AutoCAD Release 9 以降が動作するすべてのコンピュータで利用可能です。AutoCAD のそれ以前のバージョン(AutoShade ® 1.0 や AutoSketch ® 1.02 など)では、次の表に示すような、少し異なるヘッダを持つスライドが作成されます。
旧スライドのヘッダ |
||
---|---|---|
フィールド |
バイト |
意味 |
識別文字列 |
17 |
"AutoCAD Slide" CR LF ^Z NUL |
タイプ インジケータ |
1 |
56(16 進数) |
レベル インジケータ |
1 |
1 (旧形式) |
High X ドット |
2 |
作図領域の幅: 1 ピクセル単位 |
High Y ドット |
2 |
作図領域の高さ: 1 ピクセル単位 |
縦横比 |
8 |
作図領域の縦横比(水平サイズ/垂直サイズ)。浮動小数点数で書き出されます。 |
ハードウェア フィル |
2 |
0 または 2(値は重要ではありません) |
フィル バイト |
1 |
使用されません |
旧形式のヘッダには、テスト番号フィールドがありません。浮動小数点の縦横比の値、およびすべての 2 バイト整数は、そのファイルを作成する際に使用した CPU 本来の形式で書き出されます(8086 系 CPU では IEEE 倍精度、前が下位バイト)。旧形式のスライド ファイルは、コンピュータのタイプによっては互換性がありません。しかし、そのスライドが作成された CPU と同じ種類の CPU 上で動作するどの AutoCAD バージョンでも読み込むことができます。