DXF ファイルは、基本的にはコードとその値のペアで構成されます。 「グループ コード」と呼ばれるコードは、これに続く値のタイプを表します。DXF ファイルは、グループ コードと値のペアを使用してセクションで構成されています。つまり、セクションはレコードから構成されており、レコードはグループ コードとデータ項目から構成されています。DXF ファイル内では、グループ コードと値は、それぞれ別の行に記述されます。
各セクションは、グループ コード 0 で始まります。その後に SECTION という文字列が続きます。さらにグループ コード 2 が続き、その後にセクションの名前を表す文字列(たとえば HEADER)が続きます。各セクションは、セクションの要素を定義するグループ コードと値で構成されます。セクションは、0 とそれに続く文字列 ENDSEC で終了します。
小さな図面から DXF ファイルを作成して印刷出力し、それを参照しながら次の説明を読むと、理解しやすいでしょう。
DXF ファイル全体の構造は、次のとおりです。
APPID(アプリケーション識別テーブル)
BLOCK_RECORD(ブロック参照テーブル)
DIMSTYLE(寸法スタイル テーブル)
LAYER(画層テーブル)
LTYPE(線種テーブル)
STYLE(文字スタイル テーブル)
UCS(ユーザ座標系テーブル)
VIEW(ビュー テーブル)
VPORT(ビューポート設定テーブル)
SAVE[保存]コマンドまたは SAVEAS[名前を付けて保存]コマンドの[オブジェクトを選択]オプションを使用すると、その結果得られる DXF ファイルの ENTITIES セクションには、選択した図形のみが格納されます。