デジタル地形モデル(DEM)の基本的な設定について理解しておいてください。
現況地盤サーフェス用のソース データが存在する場合、できるだけ TIN (Triangulated Irregular Network)サーフェスではなくグリッド サーフェスを作成します。大きいサーフェスに対しては、必要なシステム メモリの差が非常に大きくなります。一般に、DEM などのグリッド サーフェスで必要なメモリは、TIN 形式の同じサーフェスで必要なメモリのおよそ 1/6 (17%)です。
AutoCAD Civil 3D を使用すると、DEM ファイルをサーフェスから書き出すことができます。書き出し時に、グリッド間隔を大きくしてファイル サイズを小さくできます。図 3 に、書き出しプロセスを開始するためのメニュー選択を示します。
図 3: DEM ファイルの書き出し
図 4 に、[サーフェスを DEM に書き出し]ダイアログ ボックスを示します。このダイアログ ボックスで、書き出す DEM ファイルのグリッド間隔を設定できます。グリッド間隔 2 は、グリッド間隔 1 で必要なポイント数の 1/4 で特定の領域をカバーします。ここで大きい数値を設定すると、作成される DEM ファイルのサイズが小さくなりますが、密度が低くなります。
重要な書き出し設定として、各ポイントの標高の決定方法があります。グリッド ポイントでサーフェス標高を抽出するか、または周囲のポイントから標高を平均化するかを選択できます。後者の方法(平均化)の方が時間がかかります。効率を高めるために、図 4 に示すようにサーフェス抽出オプションを使用してください。
図 4: 書き出される DEM ファイル用の設定の最適化