1 つ以上の参照テンプレートを AutoCAD Civil 3D 図面にアタッチし、テンプレートのスタイルの変更によって図面を継続的に更新することができます。
図面テンプレートに基づいて新しい図面を作成すると、新しい図面にテンプレートのスタイルのコピーが取り入れられますが、これはワンタイム コピーです。接続は維持されません。これまではテンプレートのスタイルを更新する際、図面に同じ更新を取り入れたい場合は、これらの変更済みスタイルを手動で図面にコピーするか、読み込む必要がありました。
参照テンプレートを図面にアタッチすると、参照テンプレート内の AutoCAD Civil 3D スタイルが図面にコピーされ、図面と参照テンプレート間の接続が維持されます。 テンプレートのスタイルの変更によって、自動または手動によって図面を継続的に更新できます。
参照テンプレートの変更は継続的に図面に取り込まれるため、図面を最新の状態に保つことができます。
また、複数の参照テンプレートを図面にアタッチできます。たとえば、都道府県標準、会社標準、プロジェクト標準のテンプレートを使用するとします。
スタイルが重複して存在する場合、優先度が最も高いスタイルが適用されるようにするには、階層を指定します。
参照テンプレートに保存された新規または編集済みスタイルは、図面を再度開くかテンプレートを手動でリロードすると、図面内で更新されます。
たとえば、プロジェクト標準テンプレートでスタイルを更新するか、新しいスタイルを追加した場合、このテンプレートを参照している図面にこれらの変更が取り込まれます。
次の AutoCAD Civil 3D スタイルは、参照テンプレートによって読み込まれ、参照されます。
[ツールスペース]の[設定]ツリーでは、図面で参照されているスタイルが、ペーパー クリップ アイコン でマークされます。
スタイルに含まれている図面項目も読み込まれます。たとえば、スタイルにレイヤ定義、ブロック、線種などが含まれている場合、これらの関連項目も読み込まれますが、参照はされません。
プロパティ セットは参照テンプレートから図面に読み込まれますが、ソース テンプレートが変更されても更新されません。また、読み込まれた図面内のプロパティ セットを更新しても阻止されません。
図面でテンプレートを参照するようにした後、スタイルは参照テンプレートがアタッチされている図面ではなく、ソース テンプレート上で編集する必要があります。参照スタイルを編集すると、選択肢を示すタスク ダイアログ ボックスが表示されます。スタイルのコピーを保存することにより、図面を再度開くか変更をキャンセルするまで、変更内容を一時的に保持することができます。
参照先のテンプレートが見つからない図面を開いた場合(現在アクセスできないネットワーク場所にテンプレートが存在する場合や、参照テンプレートを移動、名前変更、削除した場合など)、「パスが見つかりません」という通知が[参照先のテンプレートをアタッチ]ダイアログ ボックスの[ステータス]列に表示されます。
参照テンプレートが見つからない場合、テンプレートを参照している図面内でスタイルを使用し続けることはできますが、スタイルの更新はパスが復元されるまで行われません。