これまでのレッスンでは、MAXScript の便利な機能のいくつかを紹介してきましたが、いずれもインタフェースには表示されない機能でした。MAXScript は、ボックスや円柱などの通常のオブジェクトを操作する場合にも使用できます。MAXScript では、box() コマンドを入力するだけでボックスを描画することができます。
このコマンドでは、既定値のパラメータでボックスが作成されます。後で名前を参照して名前で操作できるようにするため、次のように変数にオブジェクトを割り当てることを習慣付けてください。
MAXScript でパラメータを指定しないでオブジェクトを作成する場合、空のカッコ「()」を使用します。このカッコを使用すると、MAXScript ではオブジェクトに対して既定のパラメータが使用されます。オブジェクトを作成するときに、オブジェクトのサイズや位置などのパラメータを指定する場合は、カッコは必要ありません。
MAXScript からボックス オブジェクトの名前とボックスの位置が返されます。
この例では、ボックスを作成して、ボックスの長さ、幅、高さといった 3 つのパラメータを指定しています。パラメータ名の後にはコロンをはさんでそのパラメータの値を続けます。パラメータはすべて区切り記号を入れないで指定します。
MAXScript のパス名は、c:¥3dsmax¥examples¥file.max などの Windows のパス名と似ています。このパスは、特定のファイルを指すディレクトリの階層になっています。MAXScript では、同様のパス概念が使用されています。ただし、MAXScript のパスは、ファイルではなくオブジェクトを指しています。MAXScript のパス名の先頭には必ず「$」が付きます。パス名の詳細は、「パス名リテラル」を参照してください。
ステートメントの次の部分はオブジェクト名です。この例では Box01 です。
ブラケット内の値は、ボックスの中心の x、y、z 座標を表します。
MAXScript では、以下のパース ビューポートで示すように、ビューポートにボックスを描くこともできます。
(ほとんどの MAXScript の作成コマンドや修正コマンドの場合と同じく) [元に戻す](Undo)を使えばシーンのボックスを削除できます。