定義済みグローバル

定義済みグローバル変数には、スクリプトで頻繁に使用される特別な値が含まれます。これらの変数は読み込み専用です。

   

true, false

いずれかのブール値を意味します。比較の結果や状態のテストに使用します。

   

on, off

true および false の同義語ですが、状態のアクセスを示す場合には、こちらの方がわかりやすいこともあります。

   

pi, e

標準の数学定数を含む実数値です。それぞれ、3.1415926535 と 2.718281828 と同等になります。

   

red, green, blue, white, black, orange, yellow, brown, gray 

定義済みの便利なカラー値のセットです。

   

x_axis, y_axis, z_axis

3 つの主軸に単位ベクトルを定義する Point 3 値です。それぞれ[1, 0, 0]、[0, 1, 0]、[0, 0, 1]と同じです。

   

ok

関数や式から特に意味のある値を返さない無効な値です。

   

undefined

すべての変数および配列要素の初期値です。MAXScript は、値が undefined 値に等しいかどうかを確認する場合を除き、undefined 値で演算を行うとエラーを発生させます。

if a == undefined then print "oh, oh"
if b != undefined then print "whew!"

   

unsupplied

すべての関数キーワード引数の初期値です。キーワード引数は関数のオプション引数です。キーワード引数が関数の呼び出し元によって供給されず、関数の定義で既定値が指定されていない場合、MAXScript はキーワード引数を unsupplied に初期化します。この値をテストすることで、呼び出し元がある特定のキーワードを提供したかどうかを確認できます。詳細は、「関数呼び出し」を参照してください。

   

dontcollect

この値は for ループで、値を収集しないことを知らせるために使われます。詳細は、「For ループ」を参照してください。

   

noValue

リスナーに出力されない無効な値です。この変数は setListenerSel()メソッドをサポートします。このメソッドはリスナーに戻り値を出力しないため、このメソッドで選択された文字の置換を回避することができます。