スクリプト ユーティリティ定義の <utility_body> は、次のような一連のユーティリティ句で構成されます。
<utility_clause> には、<rollout_clause> または <nested_rollout> の 1 つ以上のインスタンスを含めることができます。ネストされたロールアウトは、基本的に別の自己収容型のロールアウト定義であり、複数のロールアウトを持つスクリプト ユーティリティを生成したり、ユーティリティに関連付けられているロールアウト フロータ ウィンドウを配置したりするなどに使用できます。<nested_rollout> は次のように定義されています。
rollout <var_name> <description_string> [ rolledUp:<boolean> ] [ silentErrors:<boolean> ] ( <rollout_body> )
つまり、ロールアウト定義は、説明の文字列が MAXScript ロールアウトの[ユーティリティ](Utilities)リスト内に表示されない点を除いては、ユーティリティ定義と同じです。ユーティリティは、実際にはロールアウトの特殊な形とみなすことができ、これらはいずれも Rollout クラスのインスタンスです。
例として、次のスクリプトを考えます。1 行目はユーティリティの開始を定義し、2 ~ 42 行目はユーティリティ本体です。 ユーティリティ句の範囲は、3 行目(ロールアウト句)、5 ~ 9 行目(ネストされたロールアウト)、11 ~ 30 行目(ネストされたロールアウト)、32 ~ 35 行目(ロールアウト句)、37 ~ 40 行目(ロールアウト句)です。
上記のスクリプトによって作成された[ユーティリティ](Utilities)パネル ロールアウトは、次のようになります。
スクリプト ユーティリティに関連付けられていないロールアウト フロータにロールアウトを追加する場合、ユーティリティ定義の外側でロールアウトを定義することもできます。詳細は、「ロールアウト フロータ ウィンドウ」を参照してください。
ユーティリティまたはロールアウトを定義するスクリプトを実行すると、ユーティリティまたはロールアウトの値が作成されます。ユーティリティ値は、同じ名前を持つ新しいユーティリティが実行されない限り、3ds Max セッション全体で有効です。ユーティリティで定義されたロールアウトの寿命は、ユーティリティ値の寿命と同じです。ユーティリティの外側で定義されたロールアウトの寿命は、ロールアウトが定義されたコンテキストの寿命と同じです。詳細は、「変数のスコープ」を参照してください。