ダイナミック プロパティ

リファレンスに一覧したプロパティの他に、MAXScript では 3ds Max エンティティ内の ダイナミック プロパティへのアクセスが可能です。これらのプロパティは、個々のオブジェクト固有のもので、3ds Max シーン内の特定のオブジェクトに対して実行する演算に依存します。これには、ギズモや FFD コントロール ポイントのようなアニメート可能なモディファイヤ サブオブジェクトや、リスト コントローラまたは P/R/S 変換またはパス コントローラ内のもののようなサブ コントローラが含まれます。

これらは、多くのアニメート可能パラメータやあるオブジェクトに対してトラック ビュー内で見ることができるサブ オブジェクトに相当します。これらをトラック ビューで見ることができれば、それらはそのオブジェクトに相当する MAXScript 値で、静的またはダイナミック プロパティのいずれかとして見えます。

指定したプロパティ名は、(トラック ビューまたはサブオブジェクト ドロップダウンで表示される)サブアニメート可能な名前に一致します。マッピングの標準的な MAXScript 命名規約を使い、空白は「 _ 」アンダースコアとして、また大文字と小文字は区別しないで 3ds Max クラスやプロパティ名を扱います。ダイナミック プロパティ名では、空白は単に省略することもできます。

例:

p = $foo.bend.center
$baz.taper.gizmo.rotation = quat 30 z_axis
$foo.pos.controller.bezier_position = [10,0,0]

これらのプロパティはダイナミックで、コントローラが置き換えられたり、サブオブジェクトがアニメートされると変化するので、オブジェクトごとに異なります。したがって、 showClass() 関数の出力のプロパティ セクションでは報告されません。その代わり、組み込み関数 showProperties() を使うと、そのときに可視となっているダイナミック プロパティも含めて、3ds Max エンティティ上でアクセス可能なプロパティを表示できます。2 つの関数については、「クラスとオブジェクトの調査関数」を参照してください。