インストレーション スクリプトが記述されたバッチ ファイルを使用して、ネットワーク内のコンピュータにプログラムを配布することができます。各ファイルには、1 つまたは複数のコマンドがそれらのオプションを変更するコマンド スイッチ付きで記述されます。インストレーション スクリプトでは、製品の setup.exe ファイルの場所を指し示すパスを使用します。 このファイルは、インストレーション メディアまたはネットワーク上の場所に存在しなければなりません。製品をインストールするコンピュータの管理者権限が必要です。
スタンドアロンまたはネットワーク ライセンス バージョンのオートデスク製品を標準設定でインストールするには、バッチ ファイル テンプレートを使用します。テンプレートをコピーし、インストールする製品に合わせて変数を適切な値に置き換えます。ここに示されているバッチ ファイル テンプレートは、コードが複数の行に分かれていますが、実際に使用する場合は、1 行の指示として各ファイルを記述する必要があります。
<mediaDriveLetter>\setup.exe /t /qb /language <lang> /c <Product ID>: INSTALLDIR="%programFiles%\Autodesk\<Product Name>" ACADSERIALPREFIX=<SerialPrefix> ACADSERIALNUMBER=<SerialPostfix> ADLM_PRODKEY=<ProdKey> ADLM_EULA_COUNTRY=<eula_lang> InstallLevel=5 ACADSTANDALONENETWORKTYPE="1"
<mediaDriveLetter>\setup.exe /t /qb /language <lang> /c <Product ID>: ACADSERIALPREFIX=<SerialPrefix> ACADSERIALNUMBER=<SerialPostfix> ADLM_PRODKEY=<ProdKey> ADLM_EULA_COUNTRY=<eula_lang> InstallLevel=5 ACADSTANDALONENETWORKTYPE="3" ACADLICENSESERVERTYPE="Single Server License" ACADLICENSETYPE="Network License" ACADSERVERPATH="<FlexLicenseServer> 000000000000"
<mediaDriveLetter>\setup.exe /t /qb /language <lang> /c <Product ID>: ACADSERIALPREFIX=<SerialPrefix> ACADSERIALNUMBER=<SerialPostfix> ADLM_PRODKEY=<ProdKey> ADLM_EULA_COUNTRY=<eula_lang> InstallLevel=5 ACADSTANDALONENETWORKTYPE="3" ACAD_LICENSESERVER_DISTRIBUTED="1" ACADLICENSESERVERTYPE="Distributed Server License" ACADLICENSETYPE="Network License" ACADSERVERPATH="@<server1>;@<server2>;@<server3>;"
<mediaDriveLetter>\setup.exe /t /qb /language <lang> /c <Product ID>: ACADSERIALPREFIX=<SerialPrefix> ACADSERIALNUMBER=<SerialPostfix> ADLM_PRODKEY=<ProdKey> ADLM_EULA_COUNTRY=<eula_lang> InstallLevel=5 ACADSTANDALONENETWORKTYPE="3" ACADLICENSESERVERTYPE="Redundant Server License" ACADLICENSETYPE="Network License" ACADSERVERPATH="<server1> 000000000000 27005;<server2> 000000000000 27005;<server3> 000000000000 27005;"
複数の製品が含まれたオートデスク スイート製品をインストールする場合、バッチ ファイル内に各製品ごとの個別のコード ブロックが必要です。それぞれのコードブロックには、インストールするいずれかの製品の Product ID を含めます。ただし、同じスイートのシリアル番号とプロダクト キーは、すべての製品で使用されます。次のテンプレートに、3 つの製品のスタンドアロン インストレーション用バッチ ファイルを示します。
<mediaDriveLetter>\setup.exe /t /qb /language <lang> /c <Product ID>: ACADSERIALPREFIX=<SerialPrefix> ACADSERIALNUMBER=<SerialPostfix> ADLM_PRODKEY=<ProdKey> ADLM_EULA_COUNTRY=<eula_lang> InstallLevel=5 ACADSTANDALONENETWORKTYPE="1" /c <Product ID>: ACADSERIALPREFIX=<SerialPrefix> ACADSERIALNUMBER=<SerialPostfix> ADLM_PRODKEY=<ProdKey> ADLM_EULA_COUNTRY=<eula_lang> InstallLevel=5 ACADSTANDALONENETWORKTYPE="1" /c <Product ID>: ACADSERIALPREFIX=<SerialPrefix> ACADSERIALNUMBER=<SerialPostfix> ADLM_PRODKEY=<ProdKey> ADLM_EULA_COUNTRY=<eula_lang> InstallLevel=5 ACADSTANDALONENETWORKTYPE="1"
<mediaDriveLetter> は、メディアがセットされているまたは setup.exe ファイルが格納されているドライブを表す文字です。
ここで使用されるインストール オプションは、/t (セットアップはスクリプトによって実行される)および /qb (標準的なユーザ インタフェースを表示)などです。その他(/w (非フェイタル警告をログ)など)は、Microsoft Msiexec コマンド ラインで使用することができます。
<Product ID> は、インストールする製品の省略名を表します。例: ACM_MAIN (AutoCAD Mechanical)、MAX (3ds Max)、INVENTORこの名前は、Setup.ini ファイルの [Product]セクションに、[ACAD_MAIN] PRODUCT_NAME=Autodesk AutoCAD 2016 というように、角括弧で囲んで記載されています。
INSTALLDIR="%programFiles%¥Autodesk¥<Product Name>" は、省略可能なパラメータです。これは、既定の場所とは異なるインストレーション先フォルダを直接指定するもので、使用することはお勧めできません。
<Product Name> は、製品のインストール先フォルダの名前です。例: Inventor 2016。
<SerialPrefix> は、シリアル番号の前 3 桁です。
<SerialPostFix> は、シリアル番号の後ろ 8 桁です。
<ProdKey> は、プロダクト キーです。
<langlang> は、IETF 言語タグです。 例: en-US は、米国英語を表します。
<eula_lang> は、国名の ISO 3166-1 alpha-2 標準です。例: US は、米国を表します。
ACADSTANDALONENETWORKTYPE によって、インストールするライセンスのタイプが識別されます。3 つの値が可能で、0 はネットワーク ライセンスとスタンドアロン ライセンスの両方、1 はスタンドアロン ライセンス、3 はネットワーク ライセンスを表します。