ネットワーク ライセンス サーバを環境設定するには

デバッグ ログ ファイルを作成し、ネットワーク ライセンス サーバを環境設定し、起動し、実行を確認する方法を説明します。

デバッグ ログ ファイルを作成する

デバッグ ログファイルは、ライセンス サーバの問題のトラブルシューティングに役立つ Network License Manager (NLM)の履歴情報が含まれています。

  1. NLM をインストールしたフォルダに Logs という名前のサブフォルダを作成します。
  2. テキスト エディタを使用して、Logs サブフォルダ内にテキスト ファイルを作成します。
  3. テキスト ファイルには任意の名前を付けることができますが、拡張子を .txt から .log に変更する必要があります。

ライセンス サーバを環境設定する

Windows サーバを設定するには、NLM と一緒に提供されている LMTOOLS ユーティリティを使用します。

  1. [Start] ➤ [すべてのプログラム] ➤ [Autodesk] ➤ [Network License Manager] ➤ [LMTOOLS Utility]を選択することによって LMTOOLS ユーティリティを開きます。
  2. [Service/License File]タブで、[Configuration Using Services]オプションが選択されていることを確認します。
  3. [LMTOOLS Ignores License File Path Environment Variables]チェックボックスを選択します。
  4. [Config Services]タブで、[Service Name]ドロップ ダウンメニューを使用して名前を指定します。
  5. 次の 3 つのファイルのパスを指定します。
    • lmgrd.exe ファイルへのパス: NLM フォルダ内のファイルを選択します。
    • ライセンス ファイルへのパス: オートデスクから取得したライセンス ファイルを選択します。
    • デバッグ ログ ファイルへのパス: 先に作成したデバッグ ログ ファイルを選択します。
  6. [Use Services]を選択します。次に、[Start Server at Power Up]を選択します。この設定により、メンテナンスや停電の後でサーバを再起動した場合、ライセンス サーバが自動的に開始されます。
  7. [Save Service]をクリックして確認します。

Mac OS X または Linux サーバを環境設定するには、次のようにします。

  1. ライセンス ファイルの名前を adsk_server.lic に変更し、デスクトップに保存します。
  2. adsk_server.lic ファイルを、デスクトップから隠しフォルダ /var/flexlm に移動します。

ライセンスサーバを起動する

Windows ライセンス サーバを起動するには LMTOOLS ユーティリティで次のようにします。

  1. [Start/Stop/Reread]タブで、正しいサーバ名がハイライト表示されていることを確認し、[Start Server]をクリックします。
  2. ライセンス サーバが起動されたことを確認します(30 秒以内)。ダイアログの下部に、「Server Start Successful」というメッセージが表示されます。

Mac OS X または Linux ライセンス サーバを起動するには、[ターミナル]を使用します。

  1. フォルダに移動するには、次のコマンドを入力します。
    sudo chmod -R 777 /var/flexlm
    sudo chmod -R 777 cd /usr/local/flexnetserver
    cd /usr/local/flexnetserver
  2. フォルダの内容を一覧表示するには、次のコマンドを入力します。
    ls
  3. ライセンス サーバを起動するには、次のコマンドを入力します。
    sudo ./lmgrd  -c /var/flexlm/adsk_server.lic

ライセンス サーバが実行中であることを確認する

Windows で確認するには:

  1. LMTOOLS ユーティティの[Server Status]で、[Perform Status Enquiry]をクリックします。
  2. ステータス ウィンドウに情報が表示されたら、下にスクロールして次のことを確認します。
    • 最新バージョンのライセンス サーバが実行されていることを確認します。YourServerName : license server UP (MASTER) v11.12.0 に類似した行を調べます。
    • ライセンス サーバがライセンス ファイルを正常に読み取り、エラーが検出されなかったことを確認します。Adskflex: UP v11.12.0 に類似した行を探します。

    これらの 2 つの行が表示されない場合、ライセンス サーバは正しく起動されていません。ライセンス ファイルを取得して環境設定した作業を再チェックしてください。

Mac OS X または Linux で確認するには:

注: サーバが起動されなかったことを示すエラー メッセージが表示された場合は、アクティビティ モニタを使用して lmgrd プロセスを検索し、終了してください。その後にのみ、ライセンス サーバを再起動することができます。