ファイルベースのインダストリ モデル図面は、インダストリ モデルを含む通常の DWG ファイルです。
電力、水道、ガス、および下水の各業種についてインダストリ モデルがあります。
Infrastructure Administrator を使用してファイル ベースのインダストリ モデル テンプレートと図面を作成、編集、保存します。『AutoCAD マップ 3D ユーザ ガイド』の「ファイルベースのインダストリ モデルを使用する」を参照してください。
編集するファイルベースのインダストリ モデル フィーチャをチェック アウトする必要はありません。ファイルベースのインダストリ モデルとそのすべてのフィーチャ クラスは、DWG ファイル自体に格納されます。ファイルベースのインダストリ モデルを使用する図面を作成するには、インダストリ モデル テンプレートから開始します。
インダストリ モデルでは、規則と関係性を使用して、フィーチャが特定の標準を満たすようにします。関連データベースにデータが格納されていない場合でも、インダストリ モデル図面を使用して規則ベースの図面を作成できます。たとえば、すべての変圧器をポールに配置する必要があるという規則がある場合、そのモデルでは、その他の場所に変圧器を作成できません。この方法は、インダストリ モデルと図面分類で同様です。
インダストリ モデル図面を作成するか、エンタープライズ インダストリ モデルに接続すると、インダストリ モデルのフィーチャについて表示マネージャ画層が自動的に表示されます。インダストリ モデル図面への他のデータの接続、アタッチ、および読み込みは可能ですが、インダストリ モデルに対して直接これらの処理を行うことはできません。非インダストリ モデル データは、インダストリ モデル規則に従いません。また、追加のインダストリ モデル機能にアクセスできます。
接続したフィーチャを作成すると、インダストリ モデルによってそれらのフィーチャのトポロジが自動的に作成されます。これらのトポロジの接続を確認し、解析できます。たとえば、ネットワーク解析を使用して、1 つまたは複数の指定した開始フィーチャから、オプションの終了フィーチャまでの廃水ネットワークを追跡できます。
データ テーブルと同様に、フォームにはフィーチャの属性が表示されます。ただし、フィーチャ クラスのすべてのフィーチャについて属性を表示するのではなく、フォームを使用すると、単一フィーチャの属性を表示および編集できます。
既定のレポートとユーザ定義のレポートを生成します。たとえば、各管セクションの流れ方向に基づいて、接続した管セットの流れを解析するレポートを作成します。レポートの位置条件で選択を実行できます。たとえば、指定した領域内にあるすべてのフィーチャを選択できます。
ワーク フローを使用すると、解析やレポートなどのタスクを手順に従って実行できます。ワーク フローには、必要な各手順に関する情報と、その手順を自動的な方法で実行できるオプションが表示されます。
ファイルベースのインダストリ モデルは DWG ファイル内に格納され、他のマップが使用するすべての DWG 機能を使用します。GIS データと同様に、インダストリ モデル データをサポートしていないアプリケーションでは、そのデータを表示できません。インダストリ モデル図面を他の AutoCAD Map 3D 2012 ユーザと共有するには、そのユーザに DWG ファイルを渡すだけです。インダストリ モデルをサポートするアプリケーションを使用していない相手とインダストリ モデル図面を共有するには、図面をプレーンな AutoCAD 形式に保存します。結果の図面を開くと、データは AutoCAD オブジェクトとして表示されます。このデータには、インダストリ モデル フィーチャ独自の機能はありませんが、相手はジオメトリを確認できます。