概要 - ネットワーク ライセンス サーバ モデル

シングル、分散、冗長ライセンス サーバ モデルの違いを説明します。

Autodesk は 3 種類のライセンス サーバ モデルをサポートしています。各モデルは、Autodesk Network License Manager (NLM)を使用するうえで、動作が異なります。

• シングル ライセンス サーバ モデル:: ネットワーク上のすべてのライセンスを、使用可能なすべてのライセンスが格納された 1 台のサーバで管理します。このモデルのメリットは、1 か所の管理が必要なだけで、エラーが発生する可能性も 1 か所のみだということです。デメリットは、シングル ライセンス サーバに障害が発生すると、サーバがオンラインに戻るまで、ネットワーク内のすべてのコンピュータで製品が実行できなくなることです。
• 分散ライセンス サーバ モデル: ライセンスは複数のサーバに分散されます。各サーバに一意のライセンス ファイルが必要であり、各サーバで NLM を実行する必要があります。このサーバ モデルには、次のようなメリットがあります。
  • ライセンス サーバを広域ネットワーク(WAN)に分散させ、異なる場所のユーザをサポートすることができます。サーバが同じサブネットに存在する必要はありません。
  • 分散サーバ プールの 1 台のサーバに障害が発生しても、他のサーバ上のライセンスを使用することができます。
  • 分散サーバ プールのサーバを交換する必要が生じた場合でも、プール全体を再構築する必要はありません。
  • サーバの交換が、冗長サーバ プールの場合より容易です。冗長サーバ プールのサーバを交換した場合は、プール全体を再度アクティベーションしなければなりません。

  デメリットは、このサーバモデルでは、設定と管理に他のモデル以上に時間を要することです。

• 冗長ライセンス サーバ モデル: 3 台のサーバすべてに同じライセンス ファイルが格納されるため、3 台のサーバともは各ライセンスを認証することができます。少なくとも 2 台のサーバが稼動している限り、ライセンスの監視と発行が継続されます。各サーバ上で NLM を実行します。このサーバ モデルのメリットは、3 台のサーバのうち 1 台に障害が発生しても、サーバ プールのライセンスはすべて使用することができます。考えられるデメリットもいくつかあります。
  • 複数のサーバに障害が発生した場合、ライセンスは使用できなくなります。
  • 3 台のサーバすべてが同じサブネット上に存在し、信頼できるネットワーク通信を行う必要があります。冗長サーバ プールには、ネットワーク障害への対策が施されていません。
  • 3 台のサーバのいずれかを交換した場合は、冗長サーバ プール全体を再構築する必要があります。