このセクションのトピックでは、旧式の既定ビューポートでマニピュレータを記述するために使用される API クラスとインタフェースについて説明します。ビューポート 2.0 でマニピュレータを作成する方法については、「3.10 マニピュレータ」を参照してください。
マニピュレータは、ユーザイベントに対応する 3D グラフィカル要素を使用して、マニピュレータ自体を作成するノードです。マニピュレータはユーザ イベントを値に変換し、シーン内の別のノードのアトリビュート値を修正するために使用します。
ノードのアトリビュート値はチャネル ボックスやグラフ エディタを使用して変更できますが、マニピュレータは、アトリビュート値を変更するより直感的な方法を提供します。マニピュレータは、ビジュアル コントロールに加えた変更を、ノード アトリビュートに直接適用される値に変換します。その他のディペンデンシー グラフ ノードとは異なり、マニピュレータは、標準的なプラグと接続メカニズムを使わずに、アトリビュート値を直接変更します。
また、マニピュレータは、シーン内のオブジェクトまたはカスタム ノードを操作するインタラクティブなツールとして使用することができます。カスタム マニピュレータを使用して、モデリングまたはリギング ツールなどの異なるタイプのカスタム ツールを作成することができます。
マニピュレータは、ハイパーグラフまたはアウトライナで表示されません。これらは、ノードであり、Maya セレクション リストに追加されません。また、このアトリビュートは MEL やアトリビュート エディタ(Attribute Editor)からアクセスできず、ファイルには書き込まれません。
マニピュレータは、整数値や浮動小数点値から行列データにおよぶ各種データ型を操作できます。また、1 つまたは複数のアトリビュート値を同時に操作することが可能です。