インタラクティブ グルーミングのブラシの減衰(Brush Falloff)および根元から先端までのマグニチュード コントロール(Root to Tip Magnitude Control)の設定

ツールの効果が、その中心点から外側のエッジまでどのくらい減少するかを指定できます。フォールオフは編集可能なカーブで表されます。このカーブは、スクリプティング ツールの減衰カーブと同様に動作します。「ツールの減衰を調整する」を参照してください。

配置(Place)切り取り(Cut)、および選択(Select)ブラシに減衰はありません。

減衰タイプ(Falloff Type)

ブラシによって、ブラシ半径内にある各 CV にその中心点からの距離に応じて減衰値が割り当てられます。CV が中心点から遠いほど、より多くの減衰が適用されます。次のフォールオフのタイプは、さまざまな方法を使用してこの距離を計測して一意の結果を生成します。

ボリューム(Volume)
ブラシの中心からブラシ半径内の各ヘアの束の CV に向かって直線を描画することで、ブラシで距離を計測します。CV には、中心点から CV までの距離に応じて減衰値が割り当てられます。ボリューム(Volume)減衰は、ブラシ半径内のすべての CV に影響します。
スクリーン(Screen)
ブラシは中心からブラシ半径のエッジまでの減衰距離を計測します。減衰は、カメラ角度からヘアの CV までの 2D 投影として表示されます。この減衰タイプは、カメラ角度からスカルプトして、簡単にヘアのプロファイル表示を作成する場合に便利です。

密度(Density)ブラシにスクリーン(Screen)減衰はありません。

サーフェス(Surface)
ブラシの中心点を始点として、バインドされたメッシュのサーフェスに沿って移動することでブラシで距離を計測し、ヘアの束の CV を検索します。ヘアの束の CV には、中心点から CV までの距離に応じて減衰値が割り当てられます。次の場合には、サーフェス(Surface)を使用します。
  • グルーミング ツールがグローバル(Global)モードに設定されている場合。つまり、個々のヘアに沿った CV に対してではなく、ヘアの束のグループが編集される場合。
  • サーフェスに適合させるためにグルーミング ツールを必要とする場合。
  • カーリー ヘアをグルーミングする場合、または多数のオーバーラップしたヘアがある場合。

この減衰タイプを使用する

コーム(Comb)グラブ(Grab)、およびノイズ(Noise)ブラシにはサーフェス(Surface)減衰はありません。

減衰カーブ(Falloff curve)

ブラシのプロファイル(断面)をコントロールします。減衰カーブによって、中心から外側のエッジに向かって、ツールの強度がどの程度減少するかが決定されます。

グリッドにスナップ(Snap to Grid)

ポイントを減衰カーブ(Falloff curve)グリッドに拘束します。

カーブをリセット(Reset Curve)

減衰カーブを既定のシェイプにリセットします。

カスタム カーブを保存(Save Custom Curve)

ツール設定(Tool Settings)カスタム カーブ(Custom Curve)プリセットに現在の減衰カーブを保存します。

プリセット カーブ(Preset Curve)

頻繁に使用されるシェイプから選択することで減衰カーブ(Falloff curve)をすばやく設定することができます。

カスタム カーブ(Custom Curve)

カスタム シェイプを選択することで減衰カーブ(Falloff curve)をすばやく設定することができます。

削除するには、[Ctrl]キーを押しながらカスタム カーブ イメージをクリックします。

ボリューム半径の検索(Volume Search Radius)

減衰タイプ(Falloff Type)ボリューム(Volume)に設定されたブラシに固有のものです。ブラシの中心領域の半径を設定し、ブラシ半径のエッジに最も近いヘア CV を特定するために使用されます。この値はブラシ半径のパーセンテージです。値を大きくすると、ボリューム選択のサンプリング サイズが大きくなり、全体的な結果が向上します。ただし、サンプリング精度は低くなります。つまり、ボリュームの中心がカメラから遠くなります。既定値は 0.25 です。

ボリュームの中心のオフセット(Volume Center Offset)

減衰タイプ(Falloff Type)ボリューム(Volume)に設定されたブラシに固有のものです。ボリュームの中心とカメラの間の距離を調整できます。正の値ではこの距離が遠くなり、負の値では近くなります。

ホットキーの間隔のオフセット(Offset Hotkey Interval)

減衰タイプ(Falloff Type)ボリューム(Volume)に設定されたブラシに固有のものです。オフセットのホットキーを押すたびにボリュームに適用されるオフセットの量を設定します。

フィルタのバック フェース(Filter Back Faces)

オンにすると、バックフェースのポリゴン上のヘアがブラシ ストロークの影響を受けなくなります。

バック フェースのカットオフ角度(Back Face Cutoff Angle)

バックフェースのフィルタリングの角度をコントロールします。たとえば、既定値の 90 に設定した場合、カメラから 90 度を超えて外れた方向を向いているフェース上のヘアは、ブラシ ストロークの影響を受けなくなります。

減衰の開始角度(Falloff Start Angle)

減衰によりブラシのエフェクトが減り始める角度を決定します。

全体的なカラー強度(Overall Color Intensity)

減衰(Falloff)カラーや事前選択ハイライト(Preselection Highlight)カラーなどの、カラー フィードバックのカラー オーバーレイの強さをコントロールします。

ブラシ減衰カラー(Brush Falloff Color)

オンにすると、選択されたブラシ減衰(Brush Falloff) カーブ(Curve)に基づいてカラー フィードバックがブラシ ストロークの減衰領域を示します。減衰カーブを影響のあるヘアにマップする方法を設定するには、減衰のカラー ランプを使用します。

減衰カラー(Falloff Color)

減衰のカラー フィードバックの表示方法を指定するカラー ランプです。

事前選択ハイライト(Preselection Highlight)

オンにすると、スカルプトを開始する前にブラシによって影響を受けるヘアがハイライト表示されます。ハイライト カラーを変更するには、カラー(Color)サンプルをクリックするか、またはスライダ コントロールを使用します。

根元から先端までのマグニチュード コントロール(Root to Tip Magnitude Control)

オンにすると、根元から先端までのヘアの長さに沿って、ブラシのエフェクトがどのように適用されるかを指定できます。ブラシのエフェクトのマグニチュードは編集可能なカーブとして表され、左端のポイントがヘアの根元を表し、右端のポイントがヘアの先端を表します。

ブラシのエフェクトのコントロールと精度を上げるには、これらの設定を有効にします。

根元から先端までのマグニチュード コントロール(Root to Tip Magnitude Control) カーブ(Curve)には同じコントロールがあり、ブラシの減衰(Brush Falloff) カーブ(Curve)と同様の機能を持ちます。上記の減衰カーブの設定を参照してください。