カラー管理を使用する場合、いくつかの表示設定とレンダリング設定を行っておく必要があります。
-
ビューポートのカラー管理でシーンをプレビューするには、ビューポートのレンダラがビューポート 2.0(Viewport 2.0)であることを確認します。
これは通常既定ですが、変更していたり、Maya の旧バージョンの古いプリファレンスを読み込んでいる場合があります。ディスプレイ(Display)プリファレンスで、既定の設定を既定のビューポート(Default viewport)からビューポート 2.0 (Viewport 2.0)に変更することができます。
- ビューポートで最高の結果を得るには、ビューポート 2.0 オプション(Viewport 2.0 Options)で、浮動小数点レンダー ターゲット(Floating Point Render Target)が有効になっており、フォーマット(Format)が R32G32B32A32_FLOAT に設定されていることを確認します。これらは、カラー管理を使用するときには通常、既定値になっています。ただし、古いグラフィック カードでパフォーマンスの問題が発生した場合にはこれらの設定を変更することができますが、ビューポート内でカラー クリッピング、バンディング、その他のアーティファクトが生じることがあります。さらに、スポイト(Eyedropper)ツールを使用してビューポート内でカラーを選択すると、不正なカラー値になることがあります。
-
レンダー設定(Render Settings)ウィンドウで、使用するレンダラ(Render Using)がMaya ハードウェア 2.0 (Maya Hardware 2.0)または Arnold などの Maya のカラー管理をサポートする別のレンダラが設定されていることを確認します。詳細については、レンダラのドキュメントを参照してください。
カラー管理は Maya ソフトウェア(Maya Software)、Maya ハードウェア(Maya Hardware)、または Maya ベクター(Maya Vector)レンダラでサポートされていません。
- 合成やグレーディングなどの追加処理のためにイメージをレンダリングする場合は、レンダー設定(Render Settings)ウィンドウの 共通(Common)タブにあるファイル出力(File Output)
のイメージ フォーマット(Image format)が、OpenEXR などのハイ ダイナミック レンジ値をサポートしているフォーマットに設定されていることを確認します。
- 使用するレンダラによっては、Maya のカラー管理との互換性を確保するために、その他のオプションの設定が必要となる場合があります。