オーバーライドをインタラクティブ レンダラのみに適用する

オーバーライドをローカル レンダー オーバーライドとして指定することにより、バッチ レンダリングにではなく、インタラクティブ レンダリングにのみ適用することができます。

この機能を使用してオーバーライドを作成すると、インタラクティブ レンダリングのモーション ブラーを無効化したり、ジオメトリ内のサブディビジョン数を減らしたり、ローカル テスト レンダー用のレンダー設定(Render Settings)でサンプリングの値を下げたりすることができます。

これらのオーバーライドは、バッチ レンダリングでは無視されます。

  1. ローカル オーバーライド用のコレクションを作成し、オーバーライドを適用するすべてのノードをそのコレクションに追加します。

  2. ローカルに適用するオーバーライドを作成します。

  3. オーバーライドを右クリックし、ローカル レンダー オーバーライドに変換(Convert to Local Render Override)を選択します。

    それがローカル オーバーライドであることを示すために、オーバーライドの左側にドットが表示されます。

  4. レンダー設定(Render Settings)のオーバーライドは、同じ方法を使用してローカル オーバーライドに変換できます。つまり、オーバーライドを右クリックし、ローカル レンダー オーバーライドに変換(Convert to Local Render Override)を選択します。

インタラクティブ レンダリング向けに、レンダー設定(Render Settings)でサンプリングの値を下げます。

次の例には、レンダー設定(Render Settings)のサンプリング アトリビュートに 2 つのオーバーライドが含まれています。1 つはバッチ レンダリング用にサンプリング数を高く設定し、もう 1 つはローカル テスト レンダリング用にサンプリング数を低く設定しています。後者がローカル レンダー オーバーライドに変換されました。

オーバーライドはトップダウンで解釈されるため、ローカル レンダー オーバーライドはバッチ レンダー オーバーライドよりも下位に配置する必要があります。インタラクティブ レンダリングを実行すると、Samples_local オーバーライドが優先され、低サンプリング品質が使用されます。バッチ レンダリングを実行すると、ローカル レンダー オーバーライド(Samples_local)が無視され、Samples_batch のみが効力を持つことにより、バッチ レンダリングは高サンプリング品質で実行されます。

コレクションが無効になる可能性のある場所で、レンダリングの設定(Render Setup)にローカル オーバーライド コレクションを追加する

コレクションはトップダウンで解釈されるため、レイヤ内の他のコレクションやオーバーライドよりも優先されないようにするには、このコレクションをレイヤ内で最上位のコレクションにする必要があります。

この例では、キャラクタは LocalOverride と chr_all という 2 つのコレクションに属しています。

LocalOverride が上位に表示され、chr_all が下位に表示される場合、chr_all が無効になっていれば chr_all はレンダリングされません。これは正しい動作です。

しかし、chr_all が上位に表示され、LocalOverride が下位に表示される場合、chr_all コレクションを無効にしたとしても、レンダリング内にキャラクタが表示されてしまいます。これは、LocalOverride コレクションにキャラクタが含まれ、有効になっているからです。