Maya 2017 では、レンダリングの設定(Render Setup)システムが改善されています。それに伴い、コレクションの処理が向上しているので、Maya 2016 Extension 2 で作成したレンダリング設定ファイルの更新が必要になっています。
Maya 2016 Extension 2 で作成したコレクションが含まれているシーン ファイルを開くか、このバージョンから書き出した .json ファイルを読み込むと、コレクションを現在のレンダリング設定システムのコレクションに変換するよう求めるダイアログが表示されます。いいえ(No)をクリックした場合は、 アイコンがレンダリングの設定(Render Setup)エディタに残ります。このアイコンをクリックしてダイアログを再び開き、いつでもコレクションを変換することができます。変換されたレンダリング設定ノードは斜体で表示されます。項目を標準テキストで表示するには、
をクリックします。
ほとんどの場合、Maya 2016 Extension 2 で作成したシーン ファイル内のレンダリング設定コレクションは、現在のレンダリング設定システム内のコレクションに正しく変換されます。ただし、次の制限事項があります。
DAG 以外のノードをメンバーとして含み、階層を含む(Include Hierarchy)オプションが有効になっているコレクション、および関連するオーバーライドは、正しく変換されません。
たとえば、ランプ テクスチャを blinn に接続し、blinn1 をコレクションに追加してから、階層を含む(Include Hierarchy)を有効にして ramp1.noise 上にオーバーライドを作成した場合、コレクションおよびその関連オーバーライドは現在のレンダリング設定システムに変換されません。
回避策: blinn に関連付けられたオブジェクト(トランスフォームまたはシェイプ ノード) をコレクションに追加してから、階層を含む(Include Hierarchy)を有効にします。そうすると、このコレクションおよびその関連オーバーライドは正しく変換されるようになります。
DAG ノードをメンバーとして含み、アニメーション カーブ上にオーバーライドを作成するために(または次のどのカテゴリにも属さないノード上にオーバーライドを作成するために)階層を含む(Include Hierarchy)オプションが有効になっているコレクションは、正しく変換されません。
たとえば、pSphere1.translateX がアニメートされている場合に、コレクションに pSphere1 を追加してから、階層を含む(Include Hierarchy)を有効にして、pSphere1.translateX の curveColor アトリビュートにオーバーライドを作成すると、コレクションおよびオーバーライドは正しく変換されません。
この制限は、次に示すカテゴリに属さないノード上のオーバーライドにも適用されます。
回避策: カスタム(Custom)フィルタ(フィルタ タイプが animCurveTL のフィルタなど)を使用してコレクションを作成し、アニメーション カーブ ノードをコレクションに追加して、このコレクション上にオーバーライドを作成します。
シェーダをメンバーとして含み、シェーダ オーバーライドが適用されているコレクションは、正しく変換されません。
回避策: シェーダをコレクション メンバーとして追加するのではなく、このシェーダを適用するオブジェクトのトランスフォーム ノードを追加します。たとえば、blinn1 に球が割り当てられている場合は、blinn1 ではなく pSphere1 をコレクションに追加します。
トランスフォーム ノードとシェイプ ノードを両方含み、マテリアル オーバーライドが適用されているコレクションは変換されますが、トランスフォーム ノードとシェイプ ノード両方のマテリアルの割り当てにオーバーライドが適用されます。
回避策: トランスフォーム ノードのマテリアル割り当てをオーバーライドしない場合は、コレクションからそのトランスフォーム ノードを除去します。